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ノア/ヴォクシーはハイブリッドだけに 最安「S-X」はナビと両側スライドドアを足すとS-Gとの差が21万円、ヴォクシーは同じ中身で5万〜7万円高

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ノア/ヴォクシーはハイブリッドだけに、最安グレードS-Xの割り切りと選び方
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「ノアとヴォクシーって、結局なにが違うの? ガソリン車はもう選べないの?」——トヨタのミドルサイズミニバン、ノアとヴォクシーは、2026年5月の一部改良でガソリン車がなくなり、ハイブリッドだけになりました。同時に、ノアには326万1,500円からの新しい最安グレード「S-X」が加わっています。この記事では、トヨタの公式の主要諸元表・装備一覧表(2026年9月版)をもとに、2台の関係、グレードごとの違い、四駆にするかどうかの分かれ目、買う前に知っておきたい割り切りを整理します。

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ノア/ヴォクシーの基本:中身は同じ、顔と価格が違う2台

項目 ノア ヴォクシー
現行型の登場 2022年1月(4代目、90系)。直近の一部改良は2026年5月6日発売
パワートレーン 1.8Lハイブリッドのみ(エンジン98PS+モーター95PS。E-Fourは後輪用モーター41PSを追加)
大きさ 全長4,695mm×全幅1,730mm×全高1,895mm(E-Fourは1,925mm)、ホイールベース2,850mm、最小回転半径5.5m
乗車定員 7人(2列目キャプテンシート)/8人(2列目ベンチ、2WDのみ)
WLTCモード燃費 23.4〜23.8km/L(E-Fourは21.8〜22.1km/L) 23.4〜23.6km/L(E-Fourは21.8〜21.9km/L)
使用燃料・タンク レギュラー・52L
グレード S-X/S-G/S-Z S-G/S-Z
価格(税込) 326万1,500円〜430万9,800円 375万1,000円〜438万200円

※トヨタ公式の主要諸元表・主要装備一覧表(2026年9月版、価格は2026年4月現在のメーカー希望小売価格)による。価格はCar Watch・car-repo・レスポンスのカタログとも一致。ウェルキャブ(福祉車両)は除く。

ノアとヴォクシーは、エンジンもモーターも、車体の大きさも室内の広さも同じです。違うのは、前から見たときの顔つき、内装の仕立て、グレードの組み方、そして価格です。

選ぶときにまず決めるのは「ノアかヴォクシーか」ではなく、「どのグレードで、四駆が要るか」です。

販売は9位と10位、でも2台を合わせるとヤリスより多い

2026年度上半期(4〜9月)の登録車の車名別販売台数で、ヴォクシーは9位、ノアは10位でした。数字だけ見ると、トップ10の下のほうに見えます。

車名(2026年4〜9月) 順位 販売台数
ヤリス(ヤリスクロス等を含む) 1位 7万4,143台
アルファード 6位 4万4,412台
ヴォクシー 9位 4万612台
ノア 10位 3万7,802台
ノア+ヴォクシー(編集部で合算) ― 7万8,414台

※日本自動車販売協会連合会の2026年度上半期の車名別集計(10月6日発表)を伝えたCar Watch・car-repoの記事による(2つの記事で数字が一致)。合算は40,612+37,802=78,414台の編集部による計算。ヤリスの台数はヤリスクロスなどの派生車を含む集計です。

ところが2台を足すと7万8,414台になり、1位のヤリスを4,000台あまり上回ります。同じ車が2つの名前に分かれて数えられているので、ランキングでは実力が見えにくくなっているわけです。

なぜ同じ車を2つの名前で売っているのか。もともとノアはトヨタカローラ店、ヴォクシーはネッツ店という別々の販売店で扱う車でした。今はどちらの店でも両方を買えるようになりましたが、「やわらかい雰囲気のノア」「精悍なヴォクシー」という性格の違いは残り、好みで選ばれ続けています。

中身が同じだからこそ、どちらを選んでも「外れ」はありません。迷う時間は、グレードと装備の確認に使ったほうが得です。

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2026年5月の改良で変わったこと

項目 内容
パワートレーン 2.0Lガソリン車を廃止し、ハイブリッドだけに(ウェルキャブを除く)
グレード ノアに最安の「S-X」を新設定。全車がエアロ仕様に
メーター S-Zは7インチ→12.3インチ、S-G・S-Xは4.2インチ→7インチ
ドライブレコーダー(前後) S-Zに標準、S-Gはメーカーオプション(4万2,900円)
スライドドア S-Gで、両側のワンタッチ式パワースライドドアが標準に
E-Four 雪道向けの走行モード「SNOW EXTRA」を追加
静かさ・乗り心地 音が入る経路に吸遮音材を追加、ショックアブソーバーの減衰力を見直し
ボディカラー ニュートラルブラック、アーバンロックを新設定(ノア4色、ヴォクシー3色)

※トヨタの発表を伝えたCar Watch(2026年4月10日)・くるまのニュース、公式の主要装備一覧表による。2025年9月の一部改良の内容はこちらの記事で整理しています。

いちばん大きいのは、ガソリン車がなくなったことです。これまでは、ガソリン車の「X」が280万円台からあり、ミニバンを少しでも安く買いたい人の受け皿になっていました。今は最も安いノアS-Xでも326万円台からになり、入り口の価格は上がっています。

一方で、改良前のハイブリッド車の最安はS-Gの354万5,300円だったと報じられています。ハイブリッドで比べれば、S-Xの登場で入り口は約28万円下がった、という見方もできます。

※改良前の価格はcar-repoほかの記事による。3,545,300−3,261,500=283,800円。

グレード別の価格

グレード 2WD E-Four 乗車定員
ノア S-X 326万1,500円 351万4,500円 2WDは7・8人、E-Fourは7人
ノア S-G 370万400円 395万3,400円 2WDは7・8人、E-Fourは7人
ノア S-Z 405万6,800円 430万9,800円 7人
ヴォクシー S-G 375万1,000円 400万4,000円 2WDは7・8人、E-Fourは7人
ヴォクシー S-Z 412万7,200円 438万200円 7人

※car-repo(ノア・ヴォクシーそれぞれの改良記事)とレスポンスのカタログで照合した2026年4月現在の価格。最上級・最安の価格はCar Watchの発表記事とも一致。プラチナホワイトパールマイカは3万3,000円の追加です。

E-Fourはどのグレードも2WDより25万3,000円高く、ヴォクシーは同じグレードのノアより、S-Gで5万600円、S-Zで7万400円高い設定です。

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最安のS-Xは43万円安い。でも、ナビとスライドドアを足すと差は21万円

ノアのS-XとS-Gの差は、2WD同士で43万8,900円あります。これだけ安ければS-Xで十分では、と考えたくなります。

ところが装備一覧表を見ると、S-Xにはディスプレイオーディオ(ナビ画面)が付いていません。標準は「ディスプレイオーディオ レス(7インチカバー付)」で、8インチのディスプレイオーディオはメーカーオプション(16万3,900円)です。また、ワンタッチで開け閉めできるパワースライドドアは、S-Xでは助手席側だけが標準で、両側にするには6万2,700円のオプションになります。

ノア(2WD) 価格 S-Gとの差
S-X(そのまま) 326万1,500円 43万8,900円
S-X+ディスプレイオーディオ 342万5,400円 27万5,000円
S-X+ディスプレイオーディオ+両側パワースライドドア 348万8,100円 21万2,300円
S-G 370万400円 ―

※公式の主要装備一覧表のオプション価格による編集部の計算(3,261,500+163,900=3,425,400円、+62,700=3,488,100円、3,700,400−3,488,100=212,300円)。S-Gには8インチのディスプレイオーディオと両側ワンタッチパワースライドドアが標準で付きます。販売店で付けるナビやオーディオを選ぶ場合は計算が変わります。

S-Gと同じように使える状態にそろえると、差は約21万円まで縮みます。

S-Xの安さは「装備を減らした分」と「いらない装備を自分で選べる分」が混ざった値段です。

残りの約21万円の差でS-Gに付いてくるのは、アルミホイール(S-Xはスチールホイールに樹脂キャップ)、本革巻きのハンドル(S-Xはウレタン)、上級ファブリックのシート、シフトまわりのピアノブラック調の仕上げなどです。運転支援の「Toyota Safety Sense」は、S-Xを含む全車に標準で付きます。

だからこそ、S-Xが向いているのは「スマホのナビで十分」「スライドドアは助手席側だけ自動ならいい」と、はっきり割り切れる人です。逆に、ナビも両側の自動ドアも欲しいなら、最初からS-Gを見積もったほうが、見た目や手ざわりまで含めて納得しやすくなります。

ノアかヴォクシーか:差は5万〜7万円、決め手は顔と「S-Xがあるか」

項目 ノア ヴォクシー
見た目の方向 おおらかで落ち着いた顔 2段に分かれたライトの精悍な顔
最安グレード S-X(326万1,500円) S-G(375万1,000円)
同じグレードの価格差 ― S-Gで+5万600円、S-Zで+7万400円
S-Zの内装 合成皮革巻き+ステッチ インパネとアームレストの一部にスエード調の表皮
ボディカラー 4色 3色

※公式の主要装備一覧表と、Car Watch・くるまのニュースの記事による。

走りや広さ、燃費は同じなので、決め手は「どちらの顔が好きか」と「予算」です。予算を抑えたいなら、S-Xが選べるのはノアだけです。S-G以上で比べるなら、差は5万〜7万円なので、好きなほうの顔を選んで後悔しないほうが満足度は高いでしょう。

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E-Four(四駆)にするかどうかの分かれ目

E-Fourは25万3,000円高く、燃費は少し落ちます(S-Gで2WD 23.6km/L、E-Four 21.9km/L)。

1年に走る距離 2WD(23.6km/L) E-Four(21.9km/L) 差
5,000km 約3万6,000円 約3万8,800円 約2,800円
1万km 約7万2,000円 約7万7,600円 約5,600円
1万5,000km 約10万8,100円 約11万6,400円 約8,400円

※レギュラー1Lあたり170円と仮定し、WLTCモード燃費どおりに走った場合の計算例(1万kmなら10,000÷23.6≒423.7L×170円≒72,034円、10,000÷21.9≒456.6L×170円≒77,626円)。実際の燃費は季節や道路、乗り方で変わります。

燃料代の差は年に数千円で、大きな負担ではありません。迷うのは、やはり25万円あまりの価格差です。

E-Fourの後輪のモーターは、発進やすべりやすい路面で後ろのタイヤにも力を配る仕組みです。雪の日の坂道や凍った駐車場からの発進で心強いのは確かで、今回の改良では雪道向けの「SNOW EXTRA」モードも加わりました。雪の多い地域に住んでいる人、冬にスキー場へよく行く人には、価格差に見合う安心があります。

ただし、公式の諸元表では、E-Fourの最低地上高は125mmと、2WDの140mmより低くなっています。全高も30mm高い1,925mmです。「四駆だから深い雪でも大丈夫」というわけではなく、あくまで発進と安定を助ける仕組みだと考えておくのがよいでしょう。E-Fourでは2列目がベンチの8人乗りが選べない点も、家族の人数によっては分かれ目になります。

雪がほとんど降らない地域で、冬はスタッドレスタイヤで十分という人なら、2WDを選んで浮いた25万円をほかの装備にまわす考え方も十分ありえます。冬の備えについてはオールシーズンタイヤとスタッドレスの記事も参考にしてください。

台湾の工場でつくられたノア/ヴォクシーもある

今回の改良から、ノアとヴォクシーは国内の工場に加えて、台湾の国瑞汽車(KUOZUI MOTORS)でもつくられるようになりました。公式の諸元表には、製造事業者としてトヨタ自動車と並んでKUOZUI MOTORSの名前があり、台湾で生産された車は、登録上の車名が「国瑞」になると書かれています。

注文するときに工場は選べません。どちらでつくられても、仕様は同じ「ノア」「ヴォクシー」として売られています。報道では、生産拠点を増やしたことで日本への供給を厚くし、納車までの時間を短くするねらいがあるとされています。

書類の車名を気にする人は、注文の際に販売店で、該当する型式(国瑞生産の車には専用の型式が割り当てられています)について聞いておくと安心です。

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買う前に知っておきたい割り切り

  • 燃費がいちばん伸びないのは高速道路。S-G(2WD)のWLTCモードの内訳は、市街地23.8km/L、郊外26.0km/L、高速道路22.2km/Lです。ハイブリッドは止まったり走ったりする道が得意で、一定の速さで走り続ける高速道路では、差が小さくなります。
  • スペアタイヤは標準では積んでいない。全車パンク修理キットが標準で、応急用のスペアタイヤは1万4,300円のオプションです。キットで直せないパンクもあるので、遠出が多いなら検討する価値があります。
  • 全幅は1,730mm。全長は4.7m弱、全高は1.9mあります。立体駐車場や自宅の車庫に高さ制限がある場合は、とくにE-Fourの1,925mmに注意してください。
  • 人気のオプションは「メーカーオプション」が多い。デジタルインナーミラー、パノラミックビューモニター付きの駐車支援、渋滞時の運転支援などは工場で付けるもので、注文のあとからは追加できません。

※燃費・寸法・オプション価格は公式の主要諸元表・主要装備一覧表(2026年9月版)による。

スペアタイヤとパンク修理キットの考え方はこちらの記事でまとめています。

どんな人に合う?

予算を抑えて3列シートのミニバンに乗りたい人

ノアのS-X(2WD)が入り口です。スマホのナビで十分なら、ディスプレイオーディオを付けずに乗る選び方もできます。ただ、後から販売店でナビを付けると、結局S-Gとの差が縮むことも多いので、見積もりはS-Xの「そのまま」と「ナビ付き」、S-Gの3つを並べてもらうと比べやすくなります。

小さな子どもがいて、スライドドアを毎日使う家族

両側のワンタッチパワースライドドアが標準のS-Gが、いちばん素直な選択です。チャイルドシートの子どもを乗せ降ろしするとき、どちら側のドアもボタンで開けられるのは、思った以上に毎日効いてきます。2列目を子どもが移動しやすい7人乗りにするか、もう1人乗れる8人乗りにするかも、ここで決めておきましょう。

見た目や内装の上質さにもこだわりたい人

12.3インチのメーター、前後のドライブレコーダー、10.5インチのディスプレイオーディオPlusが付くS-Zが候補です。ノアとヴォクシーで迷っているなら、差は7万400円なので、好きな顔を優先して後悔しないほうを選ぶのがおすすめです。

雪の多い地域に住んでいる人

E-Fourが候補です。ただし8人乗りは選べず、最低地上高は2WDより低くなります。雪道での発進の安心を買うつもりで、家の前の道や駐車場の雪の深さも思い浮かべながら決めてください。

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「どちらを選ぶか」より「何を付けるか」

ノアとヴォクシーは、ガソリン車がなくなったことで、選び方がかえってシンプルになりました。中身は同じハイブリッドで、違いは顔と5万〜7万円の価格差です。

本当に差が出るのは、ナビ、スライドドア、四駆、メーカーオプションをどう組み合わせるかです。好きな顔を決めたら、あとは毎日使う装備から順番に選んでいけば、自分にちょうどいい1台に近づけます。

情報源

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