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新車販売の車名別ランキング、2026年度上半期はN-BOXが5年連続1位|トップ10の半分は軽、登録車5車はすべてトヨタ 「ヤリスが1位」との違いは?

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2026年度上半期の車名別新車販売ランキング N-BOXが5年連続1位
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2026年度上半期(4〜9月)の車名別新車販売台数が、10月6日に日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)から発表されました。軽自動車と登録車を合わせた総合で1位になったのは、ホンダ「N-BOX」の10万1,564台。前年同期比3.7%増で、年度上半期としては5年連続のトップです。トップ10を並べてみると、軽が5車種、登録車が5車種で、その登録車5車種はすべてトヨタ車でした。この記事では、上半期の順位表と9月単月の動き、そして「ヤリスが1位」と「N-BOXが1位」がなぜ同時に報じられるのかを整理します。

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上半期トップ10:半分が軽、残り半分はすべてトヨタ

順位 車名 区分 台数(4〜9月) 前年同期比
1 ホンダ N-BOX 軽 101,564台 103.7%
2 スズキ スペーシア 軽 80,296台 100.6%
3 トヨタ ヤリス 登録車 74,143台 ―
4 トヨタ カローラ 登録車 61,840台 ―
5 トヨタ シエンタ 登録車 61,471台 131.3%
6 トヨタ ライズ 登録車 59,293台 ―
7 ダイハツ タント 軽 55,607台 100.8%
8 トヨタ ルーミー 登録車 55,046台 ―
9 ダイハツ ムーヴ 軽 53,142台 87.8%
10 日産 ルークス 軽 46,055台 156.5%

※軽は全軽自協の上半期速報、登録車はAUTOCAR JAPANがまとめた自販連の集計をもとに、編集部が台数順に並べました。総合順位は共同通信・日刊自動車新聞の報道(1〜3位、5位、7位、9位、10位)と一致することを確認しています。「―」は今回確認できた資料に前年比の記載がなかったもの。シエンタの前年比は日刊自動車新聞の「31.3%増」による。

1位のN-BOXは、6か月で10万台を超えました。上半期は183日なので、1日あたりにすると約555台。全国のどこかで、2〜3分に1台のペースでN-BOXが新しく売れていた計算です。日刊自動車新聞によると、上半期で10万台を回復したのは2年ぶり。2位スペーシアとの差は2万1,268台で、前年の約1万8,000台から広がりました。

ホンダは同じ10月6日、N-BOXを含む軽の「N」シリーズの国内累計販売が、2026年9月末時点で450万台を突破したと発表しています。初代N-BOXの発売は2011年12月。N-BOXは2026年7月にマイナーチェンジを受けたばかりです。

軽の1位と2位だけで、上半期に約18万台。トップ10は「軽のハイトワゴン」と「トヨタの登録車」の2つのグループでできています。

軽の5車種(N-BOX、スペーシア、タント、ムーヴ、ルークス)は、いずれも背が高く、後席に両側スライドドアを備えた「スーパーハイトワゴン」「ハイトワゴン」と呼ばれる形の車です。一方の登録車は、コンパクトカー(ヤリス)、セダン・ワゴン・SUVをまとめた量販車(カローラ)、小さなミニバン(シエンタ)、小型SUV(ライズ)、背の高いコンパクト(ルーミー)と、形がばらばらです。軽は「この形」に人気が集まり、登録車は「トヨタ」に人気が集まっている、と言えます。

「ヤリスが1位」と「N-BOXが1位」、どっちが本当?

新車販売のニュースを見ていると、こんな疑問がわくことがあります。

「毎月『ヤリスが首位』と聞くのに、上半期の1位はN-BOX?」

答えは、どちらも本当です。違いは「どの表で数えているか」にあります。

  • 表が2つある:登録車(普通車・小型車)は自販連、軽自動車は全軽自協が、別々に集計して発表しています。「ヤリスが首位」は登録車だけの表、「N-BOXが首位」は軽だけの表、または両方を合わせた総合の話です。ヤリスは9月の登録車で1万4,230台を売り、AUTOCAR JAPANによると25か月連続で登録車の首位。それでも、軽を含めた総合では、上半期はN-BOX・スペーシアに次ぐ3位でした。
  • 「ヤリス」は1車種ではない:自販連の集計の「ヤリス」には、ハッチバックのヤリスに加えて、ヤリスクロスなどの派生車種が合算されています。この数え方についてはヤリスクロスとはどんな車かで詳しく整理しています。同じように「カローラ」もセダン・ツーリング・クロスなどの合計、「ランドクルーザー」も300・250・70・FJなどの合計です。

つまり、ランキングの「1台の車名」の中身は、車によって大きさが違います。N-BOXは(カスタムなどの仕様違いを含めても)基本的にひとつの車の数字ですが、ヤリスやカローラは、形の違う複数の車をまとめた数字です。順位だけでなく、その車名に何が含まれているかを見ると、ニュースの印象がずいぶん変わります。

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前年から大きく動いた車

車名 上半期の前年同期比 背景として報じられていること
日産 ルークス(軽) 156.5% 2025年10月29日に4代目へフルモデルチェンジ。9月単月は前年同月の2倍超(214.2%)
トヨタ シエンタ 131.3% 2025年8月の一部改良(電動パーキングブレーキ、レーダークルーズの全車標準化など)以降、前年を上回る月が続く。2026年8月にも一部改良
ダイハツ ムーヴ(軽) 87.8% 上半期は前年を下回ったが、9月単月は1万2,119台で軽の4位
スズキ ワゴンR(軽) 80.5% 上半期は軽の8位
スズキ ジムニー(軽) 62.2% 軽のジムニーは減った一方、登録車の「ジムニーシリーズ」は9月に前年同月比142.5%で登録車9位

※前年同期比は全軽自協の上半期速報・日刊自動車新聞の報道による。背景は日産・トヨタの発表や各報道で確認できた事実のみを記載しています。

伸びの大きい車には、共通点があります。新しくなったばかりの車、または中身を見直したばかりの車です。ルークスは発売からまだ1年たっておらず、比べる相手の前年の数字は旧型のもの。そのため前年比が大きく出やすくなります。シエンタは、2022年の発売から年数がたっていても、2025年8月の改良で装備を充実させたことで販売が伸びたと報じられています。

登録車では、9月単月で「ランドクルーザー」が7,362台(前年同月比167.0%)と5位に入りました。ランドクルーザーの名前には、2026年5月14日に発売された一番コンパクトな「FJ」も加わっています。最上級の300にも10月1日にハイブリッドが加わっており(ランクル300の一部改良)、下半期の数字がどう動くかも注目点です。

9月だけ見ると、少し違う顔になる

上半期を締めくくる9月単月の数字も見ておきます。

順位(総合) 車名 9月の台数 前年同月比
1 ホンダ N-BOX(軽) 19,105台 88.0%
2 スズキ スペーシア(軽) 16,088台 98.1%
3 トヨタ ヤリス 14,230台 104.1%
4 ダイハツ タント(軽) 12,158台 106.1%
5 ダイハツ ムーヴ(軽) 12,119台 89.7%
6 トヨタ カローラ 11,321台 98.2%
7 トヨタ シエンタ 10,468台 140.2%
8 日産 ルークス(軽) 10,332台 214.2%
9 スズキ ハスラー(軽) 8,158台 102.1%
10 ホンダ フリード 7,566台 100.9%

※全軽自協の9月速報と自販連の9月の集計(各報道)を、編集部が台数順に並べたもの。

9月は、上位10車種のうち6車種が軽でした。そしてN-BOXは、9月単月では1万9,105台で首位(日刊自動車新聞によると5か月連続の首位)を守りながらも、前年同月比は88.0%と、前年の9月を下回っています。

上半期は前年より多いのに、9月は前年より少ない。矛盾しているように見えますが、上半期の数字は6か月の合計で、9月はそのうちの1か月にすぎません。新車の月ごとの販売台数は、モデルチェンジや改良の前後、生産や登録のタイミングによって振れやすいものです。前年の9月が多かった車は、今年の9月の前年比が低く出ることもあります。

1か月の前年比で「売れなくなった」「急に売れ出した」と判断するより、半年や1年の合計で見るほうが、その車の本当の勢いに近づけます。

新車販売の全体の動き(上半期の総台数は約229万台、登録車が伸びて軽が減った理由など)は、新車販売、2026年4〜9月は5%増の229万台で整理しています。全体では軽が減っていても、売れ筋の軽数車種に販売が集まっているため、車名別のトップ10には軽が多く並びます。

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このランキング、車選びにどう使う?

「たくさん売れている車=自分に合う車」とは限りません。ただ、ランキングから読み取れることもあります。検討している車のタイプ別に見てみます。

軽のスライドドア車を考えている人

上半期トップ10に入った軽5車種は、すべて同じ「背の高いスライドドア車」の仲間です。それだけ競争が激しく、各社が装備や広さで張り合っているジャンルでもあります。1位のN-BOXが広い理由はN-BOXとはどんな車かで整理していますが、順位だけで決めず、スペーシア・タント・ムーヴ・ルークスとも乗り比べてみると、ドアの開き方や後席の使い方の違いが見えてきます。

小さなミニバンで迷っている人

上半期はシエンタが6万1,471台、フリードが4万1,396台(AUTOCAR JAPANの集計)。差は約2万台、シエンタがフリードの約1.5倍売れた計算です。ただ、この2台は3列目シートの使い勝手や価格帯、走りの味付けが違います。台数の差は「人気の差」であって、「自分の使い方に合うかどうか」の差ではありません。

SUVを考えている人

登録車の上位には、ライズ(4位)、ヤリスに合算されているヤリスクロス、ヴェゼル(9月は8位)、ジムニーシリーズ、ランドクルーザーと、大きさの違うSUVが並んでいます。同じSUVでも、街乗り中心か、雪道・悪路を走るかで選ぶ車はまったく変わります。ヴェゼルとヤリスクロスの違いやジムニーとはどんな車かもあわせて参考にしてください。

「人と同じ車は避けたい」人

ランキングの上位は、街で見かける機会が多い車でもあります。逆に言えば、上位に入っていない車の中にも、自分の使い方にぴったり合う一台が隠れています。ランキングは「今どんな車が選ばれているか」の地図として使い、最後は自分の暮らしに合わせて選ぶのがいちばんです。

数字の向こうにあるのは、それぞれの暮らし

N-BOXが半年で10万台売れたということは、10万の家庭や職場で、新しいN-BOXとの暮らしが始まったということです。順位表は、たくさんの人が「これがいい」と選んだ結果の集まり。

ランキングは、車選びの答えではなく、迷ったときに眺める地図です。地図を見たうえで、最後に選ぶのは自分の道です。

情報源

  • 全国軽自動車協会連合会「軽四輪車 通称名別新車販売台数(上半期速報)」「同(速報)」(2026年10月6日更新) zenkeijikyo.or.jp
  • 日本自動車販売協会連合会「乗用車ブランド通称名別順位」 jada.or.jp
  • 日刊自動車新聞「2026年度上期の新車販売ランキング、N-BOXが5年連続トップ」(2026年10月6日) netdenjd.com
  • 共同通信「N―BOX5年連続首位 26年度上半期、車名別販売」(2026年10月6日、中日新聞Web・デイリースポーツ掲載) chunichi.co.jp
  • AUTOCAR JAPAN「2026年9月期および上半期 登録車新車販売の車名別ランキング」 autocar.jp
  • レスポンス「ホンダの軽自動車『N』シリーズ、累計販売450万台突破」(2026年10月6日) response.jp
  • くるまのニュース(日産 新型ルークス発売、トヨタ シエンタの販売状況と一部改良) kuruma-news.jp
  • webCG「トヨタが『ランドクルーザー“FJ”』を発売」 webcg.net
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