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ガソリンの入れ間違い、実際どうなる? ハイオクとレギュラーは「性能とお金」の問題、本当に怖いのは軽油との取り違え

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ガソリンの入れ間違い、実際どうなる? ハイオクとレギュラー、本当に怖いのは軽油との取り違え
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「しまった、ハイオク車にレギュラーを入れちゃった……このまま走って大丈夫?」セルフのガソリンスタンドで、給油を終えてから気づいてヒヤッとした経験がある人もいるかもしれません。結論から言うと、ハイオクとレギュラーの入れ間違いは、それだけで車がすぐ動かなくなるようなものではありません。本当に気をつけたいのは、ガソリンと軽油の取り違えです。この記事では、4つの入れ間違いで何が起きるのかを整理し、気づいたときにまず何をすればいいのかをまとめます。

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4つの入れ間違い、何が起きる?

燃料の入れ間違いには、大きく分けて4つのパターンがあります。起きることと、気づいたときにまずすることを並べます。

入れ間違い 起きること 深刻さ 気づいたら
レギュラー車にハイオク ふつうに走れる。燃料代が少し高くつくだけ 小 そのまま使ってよい
ハイオク車にレギュラー 多くの場合は走れるが、エンジンの力を十分に出せない 中 急加速を控え、次はハイオクを入れる
ガソリン車に軽油 力が落ち、黒い排気ガスが出て、やがて止まる 大 エンジンをかけずに救援を呼ぶ
ディーゼル車にガソリン 力が落ち、白い排気ガスが出て、やがて止まる 大 エンジンをかけずに救援を呼ぶ

※JAFの説明、自動車メーカーの取扱説明書、自動車メディアの解説をもとに編集部が整理しました。車種によって異なる場合があるため、自分の車の取扱説明書もあわせて確認してください。

ハイオクとレギュラーの間違いは「性能とお金」の問題、ガソリンと軽油の間違いは「故障」の問題。同じ入れ間違いでも、重さがまったく違います。

ハイオクとレギュラーは、何が違う?

ハイオクとレギュラーは、どちらも同じガソリンです。違いは「オクタン価」という数字で、これはエンジンの中で燃料が予定より早く勝手に燃え出してしまう「ノッキング」の起こりにくさを表しています。数字が大きいほど、ノッキングが起きにくい燃料です。

種類 JIS(日本産業規格)の基準 実際に売られているものの目安
レギュラー オクタン価89以上 90〜92程度
ハイオク(プレミアム) オクタン価96以上 98〜100程度

※くるまのニュース(2022年7月・2025年9月)、ベストカーWebの解説で確認しました。実際の数値は石油会社によって異なります。

ハイオク指定の車のエンジンは、燃料を強く圧縮して効率よく燃やすように作られていることが多く、そのぶんノッキングが起きにくい燃料が必要になります。ハイオクには、エンジン内部に汚れがつきにくくする清浄剤も多く入れられており、そうしたコストもあって、店頭価格はレギュラーより1Lあたり10〜11円ほど高いのが一般的です(2026年8月上旬の全国平均では、レギュラー166.6円・ハイオク177.6円と報じられています)。

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ハイオク車にレギュラーを入れたら

今の国産車の多くは、エンジンに「ノックセンサー」がついています。ノッキングの気配を感じ取ると、コンピューターが点火のタイミングを遅らせるなどして、エンジンを守るように制御します。そのため、ハイオク車にレギュラーを入れても、すぐに走れなくなるようなことは、まず起きないとされています。

実際、トヨタの取扱説明書(ランドクルーザーの例)には、指定燃料はハイオクとしたうえで、「無鉛レギュラーガソリンを使用することもできます。その場合、エンジン性能を十分に発揮できません」と書かれています。マツダのロードスターでも、「エンジンの性能を十分に発揮できないことがあります」という趣旨の記載があると紹介されています。

一方で、輸入車では注意が必要です。メルセデス・ベンツは、不適切な燃料が混じると燃料系統やエンジン、排出ガスを浄化する装置が傷むおそれがある、と注意を促していると報じられています。国産車と同じ感覚で考えず、まず取扱説明書を確認してください。

入れてしまったあとは、急加速や高速道路での追い越しなど、エンジンに大きな負担をかける運転を控えます。燃料が減ったら、次はハイオクを入れて、少しずつ割合を戻していきます。運転中に「カリカリ」「カタカタ」という金属的な音が続くようなら、販売店や整備工場に相談しましょう。

「取扱説明書に『使える』と書いてあるのに、なぜ控えるべき?」

ここで、こんな疑問がわくかもしれません。

「メーカーが『使用することもできます』と書いているなら、安いレギュラーをずっと入れてもいいのでは?」

取扱説明書の「使用できる」は、「入れてしまっても、すぐに壊れることはない」という意味に近いものです。ノックセンサーがエンジンを守るために点火のタイミングを遅らせると、燃料のエネルギーを力に変える効率が下がります。その結果、力が落ち、燃費も悪くなりやすいと解説されています。

では、レギュラーで節約できる金額はどれくらいなのでしょうか。

場面 レギュラーにした場合の差額
1回の満タン給油(40L) 約440円
1年(1万km、燃費12km/L) 約9,200円(1か月あたり約760円)

※仮定に基づく計算例です。ハイオクとレギュラーの価格差を1Lあたり11円とし、燃費はどちらの燃料でも同じと仮定しています。計算:40L×11円=440円、10,000km÷12km/L≒833.3L×11円≒9,167円、÷12≒764円。実際には、レギュラーにすると燃費が悪くなる可能性があり、その分だけ節約額は小さくなります。

燃費が変わらないという甘めの仮定でも、節約できるのは月に700円台です。もしレギュラーで燃費が1割落ちたとすると、使うガソリンの量が増えて、節約どころか少し高くつく計算になります(2026年8月上旬の全国平均で計算すると、ハイオクで12km/Lなら年約14万8,000円、レギュラーで10.8km/Lなら年約15万4,000円。燃費が1割落ちるというのは説明のための仮定です)。そのうえで、エンジン本来の力を手放すことになります。

ハイオク車にレギュラーは「1回入れてしまっても慌てなくていい」けれど、「節約のために入れ続ける」ほどの得はありません。

ハイオク仕様の車で燃料代がどれくらいになるかは、ロードスターの記事で年間の計算例を出しています。

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レギュラー車にハイオクを入れたら

こちらは、走りの面では大きな問題は起きないとされています。レギュラー仕様のエンジンは、オクタン価の高いハイオクでもふつうに燃やすことができるからです。

ただし、ハイオクを入れたからといって、レギュラー仕様の車の力や燃費がはっきり良くなるわけではありません。エンジンが、もともとレギュラーで力を出すように作られているためです。損をするのは、1Lあたり10円ほどの燃料代だけです。間違えて入れてしまっても、そのまま使い切って問題ありません。

本当に怖いのは、ガソリンと軽油の取り違え

JAFが2022年10月の1か月間に全国で調べたところ、「燃料の入れ間違い」による救援は105件ありました。そのうち、「ガソリン車に軽油」が57件、「ディーゼル車にガソリン」が39件。ガソリンと軽油の取り違えが、合わせて96件と全体の9割以上を占めています。

ガソリンと軽油は、燃え方がまったく違う燃料です。JAFによると、ガソリン車に軽油を入れると、エンジンの力が落ちて加速が鈍くなり、黒い排気ガスが出て、やがて走れなくなります。反対にディーゼル車にガソリンを入れると、力がなくなり、エンジンの音が高くなって、白い排気ガスが出てきます。燃料を噴射する部品や燃料ポンプの交換が必要になる場合もあるとされています。

JAFの現場では、「レンタカーで、ふだんと違う車だった」「軽自動車だから軽油だと思った」という声が聞かれたといいます。軽自動車の「軽」と軽油の「軽」は関係ありません。いま新車で売られている軽自動車は、ガソリン車(ハイブリッドを含む)か電気自動車です。

気づいたら、エンジンをかけない

ガソリンと軽油を取り違えたと気づいたら、いちばん大事なのは、エンジンをかけないことです。JAFは、エンジンをかける前にすぐ燃料を入れ替えれば大きな問題はない、と説明しています。

気づいたタイミング すること 費用の目安
給油中・エンジンをかける前 エンジンをかけず、スタッフやJAF・販売店に連絡して燃料を抜いてもらう 数万円程度
走り出してから 安全な場所に止めて救援を呼ぶ。そのまま走り続けない 数十万円になることも

※費用はくるまのニュース(2026年5月)などの報道による目安で、車種や作業内容、どこまで部品の交換が必要になるかで大きく変わります。50万円以上かかる場合もあると紹介する記事もあります。

エンジンをかけてしまうと、間違った燃料が燃料の通り道やエンジンまで回ってしまい、タンクを空にするだけでは済まなくなります。給油中に「あれ?」と思ったら、その場で手を止め、エンジンをかける前に確認すること。それだけで、費用が1桁変わることがあります。

ロードサービスがどこまで無料で対応してくれるかは、JAFの会員かどうかや、自動車保険についているロードサービスの内容によって違います。いざというときに慌てないよう、自分の保険の内容は一度確認しておくと安心です。保険の考え方は車両保険は入るべき?でも整理しています。

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入れ間違いを防ぐ3つの習慣

  • 給油口のふたの内側を見る:多くの車では、給油口のふたの内側などに、指定の燃料が書かれています。ハイオク指定なら「無鉛プレミアム」などと表示されています。
  • ノズルの色を覚える:給油ノズルは、レギュラーが赤、ハイオクが黄、軽油が緑に色分けされています。報道によると、軽油のノズルはガソリン用より太く作られていることが多く、ガソリン車の給油口には奥まで入りにくくなっています。「入りにくい」と感じたら、無理に入れず、燃料の種類を確かめましょう。
  • ふだんと違う車ほど確認する:レンタカー、家族の車、代車など、乗り慣れない車のときに間違いが起きやすくなります。借りるときに、燃料の種類を店の人に聞いておくのが確実です。

こんなときは、どうする?

ハイオク車に、うっかりレギュラーを満タン入れてしまった

多くの国産車なら、慌てなくて大丈夫です。急加速や高い回転まで回す運転を控え、半分くらい減ったらハイオクを入れて、少しずつ割合を戻していきます。輸入車なら、先に取扱説明書や販売店に確認しましょう。

レギュラー車に、ハイオクを入れてしまった

そのまま使い切って問題ありません。差額は、40Lの満タンで400円台です。

給油を終えてから、ガソリン車に軽油を入れたと気づいた

エンジンをかけずに、その場でスタンドのスタッフに伝え、JAFや販売店、保険のロードサービスに連絡します。車を動かす必要があるときも、エンジンをかけずに押して動かせるか、スタッフと相談します。

走り出してから、加速が鈍く、黒い煙が出ている

入れ間違いの可能性があります。後ろの車に気をつけながら安全な場所に止め、エンジンを切って救援を呼びます。「次のスタンドまで」と走り続けるほど、修理の範囲は広がっていきます。

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迷ったら、エンジンをかける前に

燃料の入れ間違いは、誰にでも起こりえます。ハイオクとレギュラーなら、慌てる必要はほとんどありません。ガソリンと軽油なら、エンジンをかける前に気づけるかどうかで、その後が大きく変わります。

給油口のふたを開けたら、指定の燃料をひと目見る。ノズルを取る前に、その色を確かめる。入れ間違いからいちばん確実に車を守るのは、給油ボタンを押す前の、ほんの数秒です。

情報源

  • JAF Mate Online「燃料の入れ間違い」(2026年3月30日) jafmate.jp
  • 乗りものニュース「『ガソリン車に軽油』『ハイオク車にレギュラー』給油したらどうなる? 間違いなぜ無くならないのか」(2023年10月29日) trafficnews.jp
  • 乗りものニュース「ハイオク車にレギュラー、ガソリン車に軽油…どうなる? なくならぬ燃料入れ間違い」(2021年6月16日) trafficnews.jp
  • トヨタ自動車 ランドクルーザー 取扱説明書「燃料について」 manual.toyota.jp
  • くるまのニュース「『安いからレギュラー』は意味無し!? ハイオクとレギュラーの違いは?」(2025年9月15日) kuruma-news.jp
  • くるまのニュース「意外と知らない? ハイオクとレギュラーは何が違う? ハイオク指定車にレギュラーを入れるのは問題あるのか」(2022年7月1日) kuruma-news.jp
  • くるまのニュース「『どうして…入らないの!?』給油ノズルの『太さ』が違う理由は?」(2025年3月20日) kuruma-news.jp
  • くるまのニュース「軽自動車に“軽油”を入れちゃ絶対ダメ~! セルフスタンドで後を絶たない『誤給油トラブル』」(2026年5月7日) kuruma-news.jp
  • ファイナンシャルフィールド「誤った油種を入れてしまうと、修理に『50万円』以上かかる場合も!?」 financial-field.com
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