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BMW 7シリーズ改良、740は17万円高の1,683万円 ディーゼルはなくなり、EVのi7との差は169万円

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夕暮れの雲海へ延びる道のイメージ。BMW 7シリーズの改良と、価格の変化、EVのi7との差を解説する記事のアイキャッチ
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BMWのいちばん大きなセダン、7シリーズが大幅に改良され、2026年10月29日に発売されました。ガソリンの740は1,683万円で、改良前より17万円高くなりました。一方で、同じ1,666万円で選べたディーゼルはなくなり、残る選択肢はガソリンとEVのi7の2つです。その差は169万円。何が変わり、どこで迷うことになるのかを整理します。

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決まったことを先に

新しいグレードと価格は次のとおりです。納車は11月からの予定です。

グレード 価格(税込) 動力 出力 WLTCモード
740 Excellence/M Sport 1,683万円 3.0L直6ガソリン+48Vハイブリッド 400PS・580Nm 燃費12.9km/L
i7 60 xDrive Excellence/M Sport 1,852万円 EV(113kWh)、4WD 544PS・745Nm 航続706km
i7 M70 xDrive 2,330万円 EV(113kWh)、4WD 680PS・1,015Nm 航続686km

※くるまのニュース、webCG、レスポンス、TransCarの記事をもとに作成。740は後輪駆動です。

大きさは全グレードで全長5,395mm、全幅1,950mmです。全高は740が1,550mm、i7が1,555mmです。

740の値上げは17万円、ただし約2年半で85万円

17万円の値上げだけを見ると、1,666万円の車にしては小さな差です。割合にすると約1%で、新しい画面やエンジンの出力アップまで含むなら、控えめとも言えます。

ただ、少し長い目で見ると印象が変わります。Motor-Fanのカタログに載っている740iの価格と、今回の740を並べます。

時期 ガソリンの価格 前回からの差
2024年3月 1,598万円 -
2025年3月 1,642万円 +44万円
2025年7月 1,646万円 +4万円
2025年11月 1,666万円 +20万円
2026年10月(今回) 1,683万円 +17万円

※グレード名は2025年11月までが740i、今回は740です。差は単純な引き算で、途中の仕様の違いは考慮していません。

約2年半で85万円、率にすると約5%の上昇です。今回の17万円は、その流れの中の1回と見ることもできます。

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17万円で変わったこと

AUTOCAR JAPANは今回の改良を「BMW史上最も大規模」のマイナーチェンジと紹介しています。見た目だけでなく、室内の画面の構成も大きく変わりました。

  • エンジン:740の出力は381PS・540Nmから400PS・580Nmへ(car repoによる比較)。19PS、40Nmの上乗せです。
  • 外観:フロントのデザインを刷新。BMWの次世代の考え方「ノイエ・クラッセ」を取り入れたとされています。
  • 前席の画面:43.3インチの情報表示、7シリーズ初の17.9インチのセンターディスプレイ、助手席用の14.6インチの画面。
  • 後席の画面:31.3インチ・8K対応のシアター・スクリーンで、地上波テレビが見られるように。740とi7 60 xDriveでは90万8,000円のオプション、i7 M70 xDriveは標準です。
  • 足まわり:4輪のエアサスペンションなどを標準装備。

後席のスクリーンを選ぶと、値上げの17万円の5倍以上がオプション代になります。後ろの席に人を乗せる車として選ぶなら、見積もりはこの分も含めて考えたいところです。

ディーゼルがなくなった意味

改良前は、ガソリンの740iとディーゼルの740d xDriveが同じ1,666万円でした。car repoによると、740d xDriveは2026年6月に生産を終え、今は在庫の車だけです。今回の発表で紹介されたのも、ガソリンの740とEVのi7だけです。

740dは4WDでもありました。今回の740は後輪駆動なので、エンジン車で4WDがほしかった人の選択肢も、同時に減ったことになります。4WDを選ぶならi7、という形です。

ディーゼルが気になる人は、在庫が残っているかどうかを、まず販売店に聞いてみることになります。

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「燃料代が安いなら、EVのほうが得?」

169万円の差は、走るほど縮まるのでしょうか。カタログの数字で計算してみます。

年1万km走る場合 740 i7 60 xDrive
使う量 約775L 約1,600kWh
1年の費用 約14万円 約5万円

※仮定に基づく計算例です。740は10,000km÷12.9km/L≒775L×ハイオク181円≒14万300円。i7は113kWh÷706km×10,000km≒1,600kWh×31円≒4万9,600円(充電のロスは含めず、すべて自宅で充電すると仮定)。実際は電気の契約、外での充電の回数、走り方で大きく変わります。

差は年に約9万円です。169万円を埋めるには、単純計算で18年以上かかります。補助金が使えれば差は縮まりますが、改良後のi7の補助額は今回確認できませんでした。補助金は2027年1月登録分から下がることも決まっています(EVの補助金の見直し)。

i7の169万円は、燃料代で取り戻す差額というより、静かさと544PSの4WDに払う値段です。

車重にも差があります。car repoによると740は2,140kg、i7 60 xDriveは2,740kgで、600kg重くなります。トランクも540Lと500Lで、i7のほうが40L小さくなります。

ハンズオフ機能は、4年目から有料

新型は全グレードに「ハイウェイ・アシスト」が標準で付きます。対象の高速道路で条件を満たすと、最高120km/hまでハンドルから手を離して走れる機能です。ただ、TransCarによるとSAEレベル2相当で、前を見続け、すぐに運転を代われる状態でいることが前提です。

見落としやすいのは、次の2点です。

  • 使えるのは2026年11月以降:ソフトウェアの更新が必要な場合があるとされています。
  • 無料は新車購入から3年間:その後は有料の契約が必要です。料金は今回確認した資料には出ていません。

車を買ったあとに機能へお金を払う形は、BMWに限らず増えています(トヨタの「ソフトで育つ車」の話)。長く乗るつもりの人は、4年目以降の料金を販売店で聞いておくと安心です。

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3つのケースで見る、確かめたいこと

自分で運転することが中心の人

基準は1,683万円の740です。燃料はハイオクで、年1万kmなら約14万円が目安です(上の計算例)。4WDが必要でなければ、差額の169万円を別の装備に回す考え方もあります。

後席に人を乗せることが多い人

シアター・スクリーンの90万8,000円を含めて見積もりましょう。静かさを重視するならi7が候補に入りますが、試乗で後席に座り、重さによる乗り心地の違いも確かめたいところです。

家に充電設備を置ける人、置けない人

113kWhという電池は、軽EVのe SKY(26kWh)の4台分以上です。空の状態から6kWで満たすとすると、単純計算で19時間ほどかかります。i7を選ぶなら、自宅の設備と外の充電の使い方を先に考える必要があります。全長5,395mm、全幅1,950mmという大きさも、駐車場の制限と合わせて確かめておきましょう。

今回の7シリーズは、17万円の値上げより、選択肢の形が変わったことのほうが大きな話です。

ガソリンかEVか。ディーゼルという中間の答えは、もうカタログにありません。

参考にした情報

  • くるまのニュース「BMW『7シリーズ』4年ぶりに大幅改良して発売!」 kuruma-news.jp
  • レスポンス「BMW 7シリーズ 改良新型、『ノイエ・クラッセ』デザイン採用で表情一新…1683万円から」(2026年10月30日) response.jp
  • webCG「BMWがフラッグシップセダン『7シリーズ』『i7』のマイナーチェンジモデルを正式発売」 webcg.net
  • AUTOCAR JAPAN「ノイエ・クラッセ導入第2弾 新型『BMW7シリーズ』日本導入開始」 autocar.jp
  • TransCar「BMW 改良新型7シリーズ日本発売|1683万円〜 i7航続距離706km」 transcarweb.com
  • car repo「BMW 新型 7シリーズ ビッグマイナーチェンジ」 car-repo.jp
  • Motor-Fan カタログ「7シリーズ」(価格の推移) car.motor-fan.jp
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