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ジープ新型コンパス発売、520万円から|9年ぶりの全面刷新でハイブリッドに、日本仕様は「FFのみ」 何が変わり、誰に合う?

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ジープ新型コンパス 9年ぶりフルモデルチェンジ 520万円から
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「ジープのコンパスが新しくなったらしい。いくらで、何が変わったの?」――Stellantisジャパンは2026年10月7日、ジープのミドルサイズSUV「コンパス」の新型を発売しました。9年ぶりのフルモデルチェンジで、価格は520万円から。1.2Lターボに48Vのハイブリッドを組み合わせ、燃費は19.6km/L(WLTCモード)です。一方で、日本仕様は前輪駆動(FF)だけという、ジープとしては意外な点もあります。発表された内容をもとに、何が変わり、どんな人に合う車なのかを整理します。

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価格は520万〜595万円、グレードは実質2つ

まず、いちばん気になる価格です。日本で選べるのは「アルティチュード(Altitude)」と「サミット(Summit)」の2グレードで、サミットには装備を足した「スタイルパッケージ」があります。さらに発売記念の限定車が100台用意されました。

グレード 価格(消費税込み) 主な位置づけ
アルティチュード 520万円 標準グレード。運転支援や大型画面は標準
サミット 570万円 上級グレード。8ウェイ電動シート、FOCALオーディオ、19インチホイールなど
サミット スタイルパッケージ 590万円 サミットに、開閉できるパノラミックルーフ、ブラックルーフ、ヘッドアップディスプレイを追加
ザ ファースト エディション(100台限定) 595万円 スタイルパッケージがベース。専用色「ハワイ」(鮮やかな黄色)

※価格はStellantisジャパンの発表、装備はCar Watch・webCG・MOTOMEGANEの報道で一致した内容です。一部の情報サイトでは上限を「595万円」と書いていますが、これは限定車を含めた価格です。

差額で見ると、アルティチュードからサミットへは50万円、サミットからスタイルパッケージへは20万円、スタイルパッケージから限定車へは5万円です。

迷ったときの分かれ目は「アルティチュードかサミットか」の50万円で、その先は屋根と色の好みの話です。

先代から何が変わった? ひと回り大きく、ハイブリッドに

先代のコンパスが日本で発売されたのは2017年。今回の新型は、ステランティスの新しい車台「STLA Medium(エスティーエルエー ミディアム)」を使った3代目です。世界初公開は2025年5月のイタリアで、そこから約1年5か月で日本に上陸しました。

項目 新型コンパス 先代との差
全長 4,550mm +150mm
全幅 1,910mm +100mm
全高 1,670mm +30mm
ホイールベース 2,785mm +150mm
荷室容量 550L(後席を倒すと最大1,560L) 拡大(公式発表)
パワートレイン 1.2L直列3気筒ターボ+モーター(48Vハイブリッド) ハイブリッド化
システム最高出力 107kW(145PS) —
変速機 6速デュアルクラッチ(DCT) —
燃費(WLTCモード) 19.6km/L —
駆動方式 前輪駆動(FF)のみ —
最低地上高 200mm —
ハンドル位置 右ハンドル —

※寸法・出力・燃費・荷室・地上高はStellantisジャパンの発表とCar Watchの報道、先代との差とハンドル位置はwebCGの報道によります。先代は年式やグレードで仕様が異なるため、差は報道に示された値をそのまま載せています。

いちばん大きく伸びたのは、前輪と後輪の間の距離(ホイールベース)の150mmです。ホイールベースが長くなると、そのぶん室内、とくに後席の足もとに余裕が出やすくなります。荷室も550Lあり、後席は40:20:40の3分割で倒せるので、長い荷物を真ん中から通して後席に2人座る、という使い方もできます。

一方で、全幅は1,910mmと1.9mを超えました。先代より10cm広く、日本の古い立体駐車場や、幅の狭い月極駐車場では気になる数字です。自宅や職場の駐車場の幅は、契約前に一度測っておくと安心です。

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「ジープなのに4WDがない」のはなぜ?

ジープといえば四輪駆動、というイメージを持っている人は多いはずです。先代のコンパスには日本でも4WDの上級グレード「リミテッド」があり、2025年4月に出た限定車「ブラックシャーク」(545万円)も「4×4」のバッジを付けていました。

「えっ、新しいコンパスはFFだけなの?」

そう、日本仕様の新型は、今のところ前輪駆動(FF)だけです。ただし、これは「悪路をあきらめた」というより、車の役割をはっきり分けた結果と読むことができます。

  • メーカーの位置づけが「街」寄り:Stellantisジャパンは新型コンパスを「Urban Adventure」を体現したモデルと紹介しています。毎日の街乗りが中心で、ときどきキャンプや雪の道にも出かける、という使い方を想定した車です。
  • FFでも路面に合わせたモードはある:ジープの走行モード「Selec-Terrain(セレクテレイン)」が付いていて、AUTO・SPORT・SNOW(雪)・SAND/MUD(砂・ぬかるみ)の4つを選べます。最低地上高は200mmあり、メーカーが公表する渡河性能(水の中を進める深さの設計値)は408mmです。
  • 本格的な悪路は別の車の担当:ジープには、本格的なオフロード走行を前提にした「ラングラー」などがあります。コンパスは、その手前の「舗装路とちょっとした未舗装路」を受け持つ車、という役割分担です。

なお、海外では新型コンパスに電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド(PHEV)も用意され、一部のモデルは四輪駆動です。ただし、日本にそれらを導入するかどうかは発表されていません。

新型コンパスは「どこへでも行けるジープ」ではなく、「毎日使えて、週末に少し遠くへ行けるジープ」です。

雪の多い地域に住んでいて、坂道の発進や深い雪のわだちを毎日走るなら、4WDの有無は大事な判断材料です。FFでも冬タイヤは必須なので、交換の時期は冬タイヤへの交換はいつがいい?も参考にしてください。また、渡河性能の数字は設計上の目安です。大雨で冠水した道路は、深さが見た目では分からないため、どんな車でも入らないのが基本です。

48Vハイブリッドは何をしてくれる?

新型コンパスのハイブリッドは、トヨタのハイブリッドのように長い距離をモーターだけで走るタイプとは仕組みが違います。1.2Lのガソリンターボエンジン(100kW=約136PS)が主役で、16kW(約22PS)の小さなモーターがそれを手伝う方式です。

報道によると、発進時や低速では電気だけで走ることができます。信号待ちからの発進のように、エンジンがいちばん燃料を使いやすい場面をモーターが受け持つことで、燃費を伸ばす考え方です。

WLTCモードの19.6km/Lを、年間の燃料代に直すとどれくらいになるでしょうか。

年間走行距離 使う燃料の量 燃料代(1L=180円と仮定) 1か月あたり
5,000km 約255L 約4万6,000円 約3,800円
10,000km 約510L 約9万2,000円 約7,700円
15,000km 約765L 約13万8,000円 約1万1,500円

※WLTCモード燃費19.6km/Lで走れたと仮定した、編集部の単純な計算例です(例:10,000÷19.6≒510.2L、×180円≒91,837円)。実際の燃費は、走り方・季節・道路状況で大きく変わります。燃料の単価も仮の数字で、指定燃料(レギュラーかハイオクか)は今回確認した発表資料には書かれていなかったため、購入前に販売店で確認してください。

燃費の数字だけで言えば、国産のハイブリッドSUVのほうが良い車は多くあります。新型コンパスの燃費は「ジープらしい見た目と大きさのわりに、燃料代を抑えられる」という方向で見るのが現実的です。

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アルティチュードとサミット、50万円の差は何に払う?

安いアルティチュードでも、毎日の安心に関わる装備はかなりそろっています。報道によると、全グレードに次の装備が付いています。

  • 10.25インチのフルデジタルメーターと、16インチの大きなタッチスクリーン
  • 前の車に合わせて止まるところまで付いていく、アダプティブクルーズコントロール(ストップ&ゴー機能付き)
  • 車線の中央付近を保つのを手伝う機能、後ろの斜めの車を知らせるブラインドスポットモニター
  • 車のまわりを上から見たように映す360°カメラ、駐車場から後ろ向きに出るときに左右の車を知らせる機能
  • ジープとして初めての「誤発進抑制サポート」(止まっているときや低速のときに、障害物があるのにアクセルを強く踏むと加速を抑える)
  • スマートフォンのワイヤレス充電、ダイヤル式のシフト

つまり、50万円の差で買うのは「安全」ではなく「快適さと上質さ」です。サミットでは電動で細かく調整できるシート、FOCAL(フォーカル)のオーディオ、19インチのホイールなどが加わります。スタイルパッケージの20万円は、開閉できる大きなガラスルーフとヘッドアップディスプレイ(フロントガラスの手前に速度などを映す装備)の分です。

長距離をよく走る人、音楽を良い音で聴きたい人はサミット、まず手の届く価格でジープに乗りたい人はアルティチュード、という分け方がしやすい構成です。

発表までの流れと、まだ分からないこと

時期 できごと
2006年 初代コンパスが誕生。メーカーによると、以来100か国以上で累計230万台以上を販売
2017年 先代(2代目)が日本で発売
2025年4月 先代の限定車「ブラックシャーク」(4WDのリミテッドがベース、545万円、150台)を発売
2025年5月 3代目(新型)がイタリアで世界初公開
2026年10月7日 日本で新型を発売

2026年10月8日時点で、まだ確認できていないこともあります。

  • 車両重量や最小回転半径:今回確認した発表資料・報道には載っていませんでした。狭い道や駐車場での取り回しが気になる人は、販売店の諸元表や試乗で確かめるのが確実です。
  • 4WDやEVの日本導入:海外にはあるものの、日本での予定は発表されていません。「待てば4WDが出る」と考えるのは、現時点では予想にすぎません。
  • 納期:発売直後のため、販売店によって案内が違う可能性があります。

同じように「決まったこと」と「まだのこと」を分けて読む必要がある新型車として、新型パジェロも整理しています。こちらは本格的な四輪駆動を前面に出した車で、新型コンパスとは同じSUVでも向いている方向が違います。

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あなたはどのタイプ?

街乗り中心で、ジープのデザインが好きな人

新型コンパスが最も合うタイプです。運転支援や大画面はアルティチュードでも付いているので、まずは520万円のグレードを基準に考え、足りないと感じた装備があればサミットを検討する順番がおすすめです。

キャンプや釣りで、ときどき未舗装路を走る人

地上高200mmと走行モードで、整備された林道やキャンプ場の砂利道くらいなら対応しやすい車です。550Lの荷室と3分割の後席は、荷物の多いレジャーで役立ちます。ただし、ぬかるみの深い道や急な坂の未舗装路を走る予定があるなら、4WDの車も比較に入れておきましょう。

雪国に住んでいて、冬も毎日乗る人

FFしかない点は、正直に考えておきたいところです。冬タイヤを履けばFFでも走れる場面は多いものの、坂の多い地域や除雪の遅い道を毎日走るなら、4WDの安心感は大きな差になります。販売店で冬の使い方を具体的に伝えて相談するのが確実です。

国産のミドルサイズSUVと迷っている人

価格と燃費だけを並べると、国産SUVのほうが有利な場面が多いはずです。新型コンパスを選ぶ理由は「ジープの顔とブランドに毎日乗れること」と「大きな画面や装備が最初からそろっていること」にあります。同じくらいのサイズ感の国産SUVの考え方はカローラクロスとはどんな車かでも紹介しているので、見比べてみてください。

4WDを外し、ハイブリッドを積み、街に寄せた新型コンパス。それでも、7本の縦の穴が並んだグリルを見れば、誰が見てもジープだと分かります。ジープに乗る理由が「どんな悪路でも行けること」なのか、「ジープと出かける毎日そのもの」なのか――その答えが、この車が合うかどうかの答えです。

情報源

  • Stellantisジャパン「ジープ “Urban Adventure” を体現したモデル 新型『Compass』を発売」(2026年10月7日) stellantis.jp
  • Car Watch「ジープ、9年ぶりフルモデルチェンジの新型『コンパス』 48Vハイブリッド搭載で価格520万円から」 car.watch.impress.co.jp
  • webCG「フルモデルチェンジした『ジープ・コンパス』発売」 webcg.net
  • MOTOMEGANE「ジープ新型『コンパス』発売!歴代最高の空力性能と145PSハイブリッドを採用」 motomegane.com
  • Car Watch「コンパス 限定車『Black Shark』」(2025年4月3日) car.watch.impress.co.jp
  • Stellantis Media「Next-generation Jeep Compass」(海外仕様のパワートレイン) media.stellantis.com
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