スポンサーリンク

高速道路の合流が怖くなくなる順番 ミラーで「後ろに入る車」を決め、加速車線を先頭まで使って本線の速さにそろえる

スポンサーリンク
スポンサーリンク
高速道路の合流が怖くなくなる順番 入る車を決め、加速車線を先頭まで使う
スポンサーリンク

インターチェンジから本線に入る、あの数秒が怖い。高速道路そのものは平気でも、合流だけは毎回手に汗をかく、という人は少なくありません。この記事では、NEXCO中日本やホンダの安全運転の案内、JAF Mateの調査をもとに、合流が怖く感じる理由を「速さの差」から説明し、加速車線に入ってから本線に乗るまでの順番、渋滞しているときの入り方、入れなかったときの考え方を整理します。

スポンサーリンク

怖さの正体は、本線との「速さの差」

合流でいちばん危ないのは、速いまま入ることではなく、遅いまま入ることです。本線の車は時速80〜100kmで流れています。そこへ遅い速度で入ると、後ろから来る車が一気に近づいてきます。

たとえば、本線を時速100kmで走ってくる車が、自分の50m後ろにいたとします。自分が何kmで本線に入ったかによって、その車が追いつくまでの時間はこれだけ変わります。

本線に入ったときの速さ 後ろの車(時速100km)との差 50m後ろの車が追いつくまで
時速60km 1秒に約11.1m近づく 約4.5秒
時速70km 1秒に約8.3m近づく 約6秒
時速80km 1秒に約5.6m近づく 約9秒
時速90km 1秒に約2.8m近づく 約18秒

※後ろの車が速度を変えないと仮定した単純な計算例です(例:時速40kmの差÷3.6=秒速約11.1m、50m÷11.1m=約4.5秒)。実際の道路では、後ろの車がブレーキをかけたり車線を変えたりするので、この通りにはなりません。

時速60kmで入れば、後ろの車は5秒もしないうちに追いつきます。後ろの車はブレーキを踏むしかなく、自分のミラーには急に大きくなる車が映ります。「合流は怖い」という感覚の多くは、この数秒から来ています。

反対に、時速90kmまで上げてから入れば、追いつかれるまで18秒あります。同じ50mの隙間でも、速さをそろえるだけで余裕は4倍になります。

合流の怖さは、隙間の大きさではなく、本線との速さの差で決まります。

NEXCO中日本も、合流するときは加速車線で十分に速度を上げ、本線を走る車の妨げにならないように、と案内しています。加速車線は、本線の速さに追いつくための「助走路」です。

「高速道路は平気、都市高速は苦手」が多いのはなぜ?

JAF Mateが2022年6月に公開したJAF会員への調査(「苦手な運転状況」を28項目から複数回答)では、次のような結果が出ています。

苦手な運転状況 苦手と答えた人 28項目中の順位
都市高速 20.6% 9位
合流 13.8% 12位
ジャンクション 12.1% 16位
車線変更 9.0% 19位
高速道路 7.9% 21位

※JAF Mate Online「車庫入れ? 狭い道でのすれ違い? それとも○○?『苦手な運転状況』を大調査!」(2022年6月3日公開)より。回答者数は記事に記載がありません。1位は積雪・凍結路(55.5%)でした。

「高速道路」を苦手とした人は7.9%なのに、「都市高速」は20.6%と2.6倍です。同じ自動車専用の道路なのに、なぜここまで差が出るのでしょうか。

理由は、苦手なのが「速く走ること」ではなく、速い流れに入ったり出たりする場面だからだと考えられます。首都高のような都市高速は、出入口やジャンクションが密集していて、加速車線が短い場所や、右側から本線に入る場所があります。走っている時間のうち、合流や車線変更をしている割合が、郊外の高速道路よりずっと多いのです。

郊外の高速道路は、一度本線に入ってしまえば、しばらくはまっすぐ走るだけです。苦手意識が「高速道路」全体ではなく「合流」に集まっているなら、練習するべきなのも、合流の数十秒だけです。

スポンサーリンク

加速車線に入ってから本線に乗るまでの順番

ホンダの安全運転の案内や、NEXCOの呼びかけ、教習所の指導員の解説を合わせると、合流の流れはおおむね次の順番になります。

  1. ランプの出口で、加速車線と本線を見る。加速車線の前に車がいるなら、その車との間をあけておきます。前の車が詰まったときに、自分も詰まらないためです。
  2. ウインカーを早めに出す。本線の車に「入ってくる車がいる」と早く知らせるほど、相手も準備ができます。
  3. ミラーで本線を見て、「この車の後ろに入る」と決める。ホンダの案内でも、ドアミラーで本線の流れを見て、後ろに入る車を選ぶ手順が示されています。決めるのは「隙間」ではなく「車」です。動いている隙間を目で追うより、1台の車を目印にしたほうが判断がぶれません。
  4. その車に合わせて、アクセルをしっかり踏む。迷いながら中途半端に踏むと、速さも位置も決まりません。目標の車と横に並んでしまったら、少しアクセルをゆるめて、そのすぐ後ろに入ります。
  5. 加速車線を先頭近くまで使う。入口近くで慌てて入るより、加速車線の長さを使って速さをそろえるほうが、本線の車にとっても安全です。
  6. 入る直前に、目で斜め後ろを確かめる。ドアミラーには映らない範囲(死角)があります。ホンダの案内でも、ミラーだけに頼らず目視で後方を確かめるよう呼びかけています。
  7. ハンドルはゆっくり、浅い角度で。急に切ると、車がふらついて本線の車を驚かせます。本線に入ったら、しばらくは車線の左寄りを保ち、流れに慣れてから右の車線を考えます。

この中で、苦手な人ほど抜けやすいのが3番です。「どこかに入れそうな隙間はないか」と探しながら加速すると、隙間は動き続けるので、いつまでも決まりません。「あの白い車の後ろ」と1台に決めてしまえば、あとはその車に合わせるだけになります。

どれくらい踏めばいいのか、を距離で考える

「アクセルをしっかり踏む」と言われても、ふだん街中で強く踏むことのない人には、どれくらいかが分かりにくいものです。目安を距離に置きかえてみます。

加速の仕方(仮定) かかる時間 その間に進む距離
時速40km→80km(しっかり踏む) 約6秒 約100m
時速40km→80km(そっと踏む) 約12秒 約200m

※一定の割合で加速したと仮定した計算例です(平均の時速60km=秒速約16.7m×6秒=約100m)。実際の加速の速さは、車の重さやエンジン、乗っている人数・荷物、上り坂かどうかで大きく変わります。

そっと踏むと、同じ速さに届くまでに倍の距離が要ります。加速車線の長さは場所によって違い、短いところでは、街中の感覚のままでは本線の速さに届かないうちに終わりが来ます。

「急加速は危ない」という感覚がある人ほど、ここで踏み足りなくなります。でも、加速車線で踏むのは急加速ではなく、本線の速さに追いつくための、必要な加速です。荷物や人をたくさん乗せているときや、上り坂の加速車線では、いつもより早めに踏み込むつもりでいると落ち着いて入れます。

スポンサーリンク

渋滞しているときは、加速車線の「先頭」で1台ずつ

本線が渋滞しているときは、考え方が変わります。NEXCO中日本は、加速車線の先頭まで進み、本線の車と1台ずつ交互に入る「ファスナー合流」を呼びかけています。

「先頭まで行くのは割り込みみたいで気が引ける」——そう感じる人もいるかもしれません。けれども、加速車線のあちこちから車がばらばらに入ると、本線の車はそのたびにブレーキを踏み、流れが乱れます。入る場所を先頭の1か所にそろえて交互に入るほうが、全体の流れはよくなります。

NEXCO中日本は2019年から、名神高速上り線の一宮ジャンクション(東海北陸道からの合流部)で、ラバーポールを立てて加速車線の先頭以外から入れないようにする取り組みを行いました。報道によると、その結果、名神と東海北陸道を合わせた渋滞による損失時間が約3割減り、名神の渋滞区間の平均通過時間は約3分短くなったとされています。

渋滞時の合流は、速さをそろえる必要がほとんどありません。先頭まで進み、本線の車と目を合わせるくらいのつもりで、1台ずつ交互に入れば十分です。本線側の人も、先頭まで来た車に1台譲れば、次は自分の番です。

入れそうにないときは、無理をしない

加速車線の終わりが近づいても、本線の車がつながっていて入れそうにないときがあります。自動車メディアで紹介されている教習所の指導員やNEXCOの解説では、焦って強引に入らず、タイミングをはかり直すことが勧められています。

具体的には、後ろの車の動きをミラーで確かめながら速度を落とし、本線の切れ目を待ちます。加速車線に後ろから車が来ていると焦りますが、その車も同じように本線に入るのを待っている立場です。無理に入って本線の車に急ブレーキを踏ませるほうが、ずっと危険です。

首都高などの一部には、加速車線が極端に短く、合流の前に一時停止が求められている場所もあります。止まってから入るときは、本線の流れをよく見て、十分な隙間ができるまで待ちます。止まったところからの加速には時間がかかるので、遠くの車までの距離を広めに取ります。

知らない道の短い合流が不安なら、最初からその入口を避けて、加速車線の長いインターチェンジを使うのも立派な選択です。ナビの到着予想が数分遅れても、その数分で心の余裕は大きく変わります。

スポンサーリンク

本線を走っているときにできること

合流は、入る側だけで完結するものではありません。本線を走っているときに、合流してくる車を見つけたら、次のような対応が一般的です。

  • 右の車線が空いていれば、早めに移る。NEXCO中日本の担当者も、道路の状況が許せば車線を変えるのが一般的だと説明しています。
  • 車線を変えられないときは、速度を落としすぎない。急に大きく減速すると、今度は自分の後ろの車に追突される危険があります。少しアクセルをゆるめて、前に入れるか後ろに入れるかを相手が選べるようにします。
  • 合流部の手前で、隣の車線から入ってくる車に注意する。ホンダの案内でも、車線を変えられないときは、隣から割り込んでくる車に気をつけて、前の車との距離を取るよう呼びかけています。

本線側が少し気を配るだけで、入る側の怖さはずいぶん減ります。合流が苦手な人ほど、本線を走るときには、自分がしてほしかったことを思い出してみてください。

状況ごとの考え方

免許を取ったばかり、または久しぶりに高速に乗る人

最初は、交通量の少ない時間帯(平日の昼間など)に、加速車線の長い郊外のインターチェンジから乗るのがおすすめです。合流のときに頭の中で唱えるのは「ウインカー、後ろに入る車を決める、踏む、目で確かめる」の4つだけで足ります。

軽自動車やコンパクトカーで、加速が不安な人

エンジンの力が小さい車ほど、そっと踏んでいると本線の速さに届きません。加速車線に入ったらためらわずに踏み込み、エンジンの音が大きくなっても気にしないことです。荷物や人が多いとき、上り坂のときは、さらに早めに踏み始めます。

首都高など、都市高速を走る人

加速車線が短い入口、右側から入る入口があることを前提に、事前にルートを確かめておくと安心です。走っている途中で「次は右から合流」と分かっているだけで、心の準備ができます。不安な入口は、少し遠回りでも別の入口を選んでかまいません。

渋滞している時間帯に乗る人

加速車線の先頭まで進んで、1台ずつ交互に入るだけです。手前で無理に入る必要はありません。速さより、ウインカーを早めに出して、本線の車に「次に入ります」と伝えることのほうが大事です。

スポンサーリンク

決めて、踏んで、確かめる

合流が上手な人は、特別な度胸があるわけではありません。入る車を先に決めて、その車に合わせてしっかり踏み、最後に目で確かめているだけです。

次に高速に乗るときは、加速車線に入ったら「隙間を探す」のをやめて、「この車の後ろ」と1台に決めてみてください。迷う時間が減るぶん、怖さも小さくなるはずです。

情報源

  • JAF Mate Online(「車庫入れ? 狭い道でのすれ違い? それとも○○?『苦手な運転状況』を大調査!」、2022年6月3日) jafmate.jp
  • Honda(安全運転のポイント「苦手をなくす 高速道路への合流」) global.honda
  • NEXCO中日本 ドライバーズサイト(マナーガイド) c-nexco.co.jp
  • 乗りものニュース(高速道「加速車線の先頭で合流」への誤解とけるか、2021年3月27日) trafficnews.jp
  • 乗りものニュース(合流で「先頭に割り込むクルマ」にイラッ!→実はNEXCOが推奨する深いワケ) trafficnews.jp
  • 乗りものニュース(首都高「初見殺しの合流」5選) trafficnews.jp
  • くるまのニュース(加速車線が短すぎて加速できない「高速の合流」どうすれば?) kuruma-news.jp
  • くるまのニュース(「高速の合流怖い」 苦手な人多数な合流行為 円滑な合流方法とは) kuruma-news.jp
スポンサーリンク
ドライブ
スポンサーリンク
スポンサーリンク
松印をシェアする
松印をフォローする
スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました