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自動車保険料がまた上がる 自賠責は11月1日から2年分で910円増、任意保険は目安の参考純率が過去最大の14.4%上げ

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自動車保険料の値上げ:自賠責は2026年11月1日から、任意保険も各社が引き上げへ
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「去年も上がったのに、また保険料が上がるの?」——車の保険料が、2026年の秋から2027年にかけて続けて上がります。自賠責保険は11月1日から全車種平均で6.2%の引き上げで、約13年ぶりの値上げです。任意の自動車保険も、東京海上日動が10月から平均約6.5%、損保ジャパンが2027年1月から平均約5%引き上げると報じられ、各社が保険料を決めるときの目安となる「参考純率」は、過去最大の平均14.4%引き上げとなりました。この記事では、何が・いつから・どれくらい上がるのかを整理し、自分の契約にどう響くのか、上がる前に確かめておきたいことをまとめます。

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何が、いつから、どれくらい上がる?

保険 いつから どれくらい 状況
自賠責保険 2026年11月1日以降に保険期間が始まる契約 全車種平均6.2%(自家用乗用車の24か月契約で910円増) 損保料率機構が4月30日に届出。金融庁の審議会で了承
任意保険(東京海上日動) 2026年10月以降の新規・更新 平均約6.5% 報道による
任意保険(損保ジャパン) 2027年1月から 平均約5% 報道による(2026年7月にも平均約1.8%引き上げ済み)
任意保険の目安(参考純率) 各社の2027年以降の保険料の目安に 平均14.4%(過去最大) 損保料率機構が6月23日に届出、6月30日に審査結果の通知を受領

※損害保険料率算出機構のお知らせ、金融庁の自動車損害賠償責任保険審議会の結果を伝えたwebオートバイ(carview!掲載)、JAF Mate Online、共同通信(熊本日日新聞・Yahoo!ニュース掲載)の報道による。任意保険の各社の数字は平均で、契約ごとの上がり方は条件によって違います。

ひとくちに「保険料の値上げ」といっても、中身は2種類あります。すべての車が入る自賠責保険と、各自が保険会社を選んで入る任意の自動車保険です。上がる時期も、上がり方の決まり方も違います。

自賠責は「11月1日」という日付だけ、任意保険は「自分の満期日」と「入っている会社」を確かめるのが出発点です。

自賠責保険:11月1日から、普通車の24か月で910円増

自賠責保険の保険料は、どの保険会社で入っても原則として同じ金額です。今回の改定後の金額は、JAF Mate Onlineがまとめた表で次のようになります(沖縄県と離島を除く地域)。

車種・契約期間 主な場面 10月31日までに始まる契約 11月1日以降に始まる契約 差
自家用乗用車・24か月 2年ごとの継続の手続き 1万7,650円 1万8,560円 +910円
自家用乗用車・25か月 2年ごとの継続の手続き 1万8,160円 1万9,070円 +910円
自家用乗用車・37か月 新車を買ったとき 2万4,190円 2万5,180円 +990円
軽自動車・24か月 2年ごとの継続の手続き 1万7,540円 1万8,660円 +1,120円
軽自動車・25か月 2年ごとの継続の手続き 1万8,040円 1万9,170円 +1,130円
軽自動車・37か月 新車を買ったとき 2万4,010円 2万5,330円 +1,320円
小型二輪(250cc超)・24か月 2年ごとの継続の手続き 8,760円 9,640円 +880円

※JAF Mate Online(2026年7月2日)の表による。普通車の24か月契約の金額は、webオートバイの記事・販売店の案内とも一致。軽自動車はナンバーの付く検査対象の軽自動車の金額です。

普通車の24か月契約で910円は、1年あたりにすると約455円、1か月あたり40円足らずです。金額だけを見れば、家計への影響は大きくありません。

気をつけたいのは、新しい保険料が「手続きをした日」ではなく「保険期間が始まる日」で決まることです。10月中に手続きを済ませても、保険期間が11月1日以降に始まる契約なら新しい金額になります。逆に、10月31日までに始まる契約は今の金額のままです。

早めに手続きをしても、始まる日が11月なら安くはなりません。

見積書や案内に書かれている保険期間の始まりの日を見れば、どちらの金額になるかが分かります。

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軽自動車の自賠責が、普通車より高くなる

表を見比べると、少し意外なことに気づきます。これまで24か月契約では、軽自動車(1万7,540円)のほうが普通車(1万7,650円)より110円安かったのに、11月からは軽自動車が1万8,660円、普通車が1万8,560円と、軽自動車のほうが100円高くなります。37か月契約でも、軽自動車が150円高くなります。

「軽のほうが何でも安い」と思っていると引っかかる点です。全車種平均の6.2%はあくまで平均で、改定率は車種や契約期間ごとに違います。24か月契約で比べると、普通車の上げ幅は約5.2%、軽自動車は約6.4%です。

※編集部の計算:910÷17,650≒5.2%、1,120÷17,540≒6.4%。

差は100円ほどなので、これで車選びが変わることはないでしょう。ただ、軽自動車に乗っている人のほうが、今回の自賠責の値上げは少し重めに感じるはずです。

事故は減っているのに、なぜ上がる?

交通事故の件数や死傷者数は、長い目で見ると減ってきました。それなのに、自賠責も任意保険もそろって上がります。理由は、保険金そのものと、保険を動かすための費用の両方が膨らんでいるからです。

自賠責:たまっていたお金が減り、経費が足りなくなった

金融庁の審議会の資料を伝えた報道によると、6.2%の内訳は、事故の保険金に充てる部分(純保険料率)が3.3%増、保険会社の事業経費(社費)が12.9%増、代理店の手数料が4.4%増です。保険料を低く抑えるために使ってきた積み立て(滞留資金)は、2022年度末の約7,241億円から2025年度末には約5,215億円まで減り、2024年度の決算では経費が約80億円足りなくなっていました。

事故の減少で保険料を下げてきた流れが鈍る一方で、医療費や人件費、物価が上がり、これまでの金額では回らなくなった、という説明です。

任意保険:事故は減っても、1回の修理代が高くなった

任意保険の値上げの理由として各社や損保料率機構が挙げるのは、修理費の高騰です。今の車には、衝突被害軽減ブレーキのためのカメラやセンサーがバンパーやフロントガラスまわりに付いていて、軽い事故でも交換する部品が高くなりがちです。損保ジャパンについては、2026年4〜6月の修理費の単価が前年同期より7.9%増えたと報じられています。大雨による冠水や雹(ひょう)の被害が増え、車両保険の支払いが増えていることも背景に挙げられています。

事故の「回数」が減っても、1回あたりの「金額」が大きくなれば、保険料は上がります。

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「14.4%上がる」のに、各社の値上げは5〜6.5%?

ニュースでは「過去最大の14.4%」と「平均約5%」「約6.5%」が並んで出てきます。どちらが自分の保険料なのか、迷う人も多いはずです。

14.4%は、損保料率機構が算出する「参考純率」の改定率です。参考純率は、保険料のうち事故の保険金に充てる部分の目安で、各保険会社はこれを参考にしながら、自社の契約の実績や経費を加えて実際の保険料を決めます。そのため、参考純率の改定率と、各社の実際の改定率は一致しません。

また、各社はすでに段階的に保険料を上げてきています。JAF Mate Onlineによると、大手4社は2025年10月から2026年1月にかけて、約6〜8.5%値上げしました。

時期 出来事
2024年6月 損保料率機構が参考純率の平均5.7%引き上げを届出
2025年10月 東京海上日動が約8.5%値上げ
2026年1月 損保ジャパン約7.5%、三井住友海上約7%、あいおいニッセイ同和損保約6%の値上げ
2026年4月30日 損保料率機構が自賠責保険の基準料率の変更を届出(平均6.2%引き上げ)
2026年6月23日 損保料率機構が参考純率の平均14.4%引き上げを届出(6月30日に審査結果の通知を受領)
2026年7月 損保ジャパンが平均約1.8%値上げ
2026年10月 東京海上日動が平均約6.5%値上げ(報道)
2026年11月1日 自賠責保険の新しい保険料を適用
2027年1月 損保ジャパンが平均約5%値上げ(報道)

※損保料率機構のお知らせ、All About(2024年の参考純率)、JAF Mate Online(2026年1月28日・6月20日・7月2日)、共同通信の報道による。三井住友海上・あいおいニッセイ同和損保の次の改定は、報道によって時期の見方が分かれており、ここでは載せていません。

14.4%がそのまま上乗せされるわけではありません。ただ、「1回上がって終わり」ではなく、ここ2年ほど続いている値上げの流れのなかにある、と考えておくのが現実的です。

自分の保険料ならいくら上がる?

任意保険の値上げを、年間の保険料に当てはめてみます。

今の年間保険料 5%上がると 6.5%上がると 6.5%のとき1か月あたり
5万円 +2,500円 +3,250円 約271円
8万円 +4,000円 +5,200円 約433円
10万円 +5,000円 +6,500円 約542円
15万円 +7,500円 +9,750円 約813円

※平均の改定率をそのまま当てはめた編集部の計算例です。実際の上がり方は、車種(型式別料率クラス)、年齢条件、補償内容、等級などで契約ごとに違います。

1回ごとの値上げは、年に数千円です。ただ、続けて上がると積み重なります。たとえば年10万円だった保険料が、2025年10月に8.5%、2026年10月に6.5%上がったとすると、2年で約11万5,600円になり、約1万5,600円増えた計算です。

※100,000×1.085=108,500円、108,500×1.065≒115,553円とした計算例。等級が上がって割引が増える分や、補償内容の変更は含めていません。

ガソリン代などと同じく、車の固定費がじわじわ上がっている、という見方ができます。ガソリンの値段の今の状況はガソリン補助金の記事でまとめています。

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値上げ前に乗り換えれば得? 等級しだいで答えが変わる

「値上げ前に、まだ上がっていない会社へ移ればいいのでは」と考える人もいるでしょう。JAF Mate Onlineは、乗り換えが得かどうかは等級によって変わると説明しています。

無事故で1年たつと等級が1つ上がり、割引率が大きくなります。等級が低いうちは、この割引の増え方が値上げより大きいことがあります。JAF Mate Onlineが参考純率をもとに示した割引率で計算してみます。

翌年の等級 割引率の変化 6.5%の値上げと合わせると
7等級→8等級 27%→38% 今の保険料より約1割安くなる
17等級→18等級 55%→56% 今の保険料より約4%高くなる
20等級のまま 変わらない(最大の割引) 値上げの分がそのまま響く

※割引率はJAF Mate Online(2026年6月20日)の記事による。事故がなく、事故あり係数が付かない場合の編集部の計算例:7→8等級は1.065×(1−0.38)÷(1−0.27)≒0.90、17→18等級は1.065×(1−0.56)÷(1−0.55)≒1.04。実際の割引率は保険会社によって違います。

等級が低い人は、値上げがあっても翌年の保険料が下がることが多く、慌てて動く必要は小さいといえます。等級が高い人ほど、値上げの影響をそのまま受けやすくなります。

ただし、契約の途中で解約して乗り換えると、損をすることがあります。JAF Mate Onlineによると、年払いの契約を途中でやめたときの返金は日割りではなく「短期率」で計算されるため少なめになり、20等級以外では、次の等級に上がる時期も後ろにずれます。月払いでも、日割りの返金は原則ありません。比べるなら、満期のタイミングに合わせて見積もりを取るのが基本です。

等級の引き継ぎのしくみは自動車保険の等級の記事でくわしく整理しています。

上がる分をどう受け止めるか:見直すなら「補償の中身」から

保険料を抑えたいとき、真っ先に補償を削りたくなるかもしれません。ただ、相手への賠償にあたる対人・対物の補償は、事故のときに家計を守るいちばん大事な部分です。値上げがあっても、ここを削るのはおすすめしにくいところです。

見直す余地があるのは、自分の使い方と合っていない条件です。満期の案内が届いたら、次の点を見比べてみてください。

  • 運転する人の範囲と年齢の条件。子どもが独立して運転しなくなったのに、家族全員・若い年齢まで補償する条件のままになっていないか。
  • 車両保険の種類と自己負担額。車の時価が下がっているのに、手厚い補償のままになっていないか。自分でいくらまでなら払えるかで考えると決めやすくなります。
  • 1年に走る距離。距離で保険料が変わる保険では、申告している距離が今の使い方に合っているか。
  • 特約の重なり。弁護士費用の特約などが、家族のほかの契約と重なっていないか。

車両保険の考え方は車両保険は入るべき?の記事でまとめています。

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あなたの場合は?

11月〜12月に2年ごとの継続の手続きがある人

保険期間が11月1日以降に始まるなら、自賠責は普通車で910円、軽自動車で1,120円ほど高くなります(24か月契約の場合)。前倒しで手続きしても、始まる日が11月以降なら金額は変わりません。見積もりの段階で、新しい金額で計算されているかを確かめておけば十分です。

これから新車を買う人

新車のときの37か月契約は、普通車で990円、軽自動車で1,320円上がります。登録の時期によって、どちらの金額になるかが変わります。見積もりと実際の支払いで数百円〜千円ほど違っても、多くはこの改定によるものです。任意保険は、車が決まったら早めに見積もりを取り、車種ごとの料率の違いも含めて確かめておきましょう。

東京海上日動・損保ジャパンで、近く満期を迎える人

満期の案内に書かれた新しい保険料を、今年の金額と見比べてください。等級が上がる分と値上げの分が両方入った金額になっています。上がり方が気になるなら、補償の中身の見直しから始め、乗り換えを考えるのは満期に合わせてからにするのが無難です。

20等級など、等級が高い人

割引率がこれ以上大きくならないため、値上げの分がそのまま保険料に響きます。満期の前に、ほかの会社の見積もりも取って比べる価値がいちばん大きいのがこのタイプです。ただし、値段だけでなく、事故のときの対応やロードサービスの中身も合わせて比べましょう。

値上げは止められなくても、満期の日は選べる

自賠責は11月1日から、任意保険は会社ごとに順番に、保険料が上がっていきます。値上げそのものは個人では止められません。

けれど、いつ手続きをするか、どんな条件で入るか、どこと比べるかは自分で決められます。満期の案内が届いたら、金額だけを見て更新するのではなく、「今の自分の使い方に合っているか」を一度だけ確かめる。それが、続く値上げのなかでいちばん効く備えです。

情報源

  • 損害保険料率算出機構「自動車保険参考純率 届出のご案内」(2026年6月23日)/「改定(適合性審査結果通知受領)のご案内」(2026年6月30日) giroj.or.jp(届出)/giroj.or.jp(改定)
  • JAF Mate Online(自賠責保険料の2026年11月からの改定、2026年7月2日) jafmate.jp
  • webオートバイ(carview!掲載、金融庁の自賠責保険審議会の結果と改定の内訳) carview.yahoo.co.jp
  • 共同通信(熊本日日新聞掲載、参考純率の平均14.4%引き上げ、2026年6月23日) kumanichi.com
  • 共同通信(Yahoo!ニュース掲載、損保ジャパンが2027年1月に約5%値上げ、2026年8月24日) news.yahoo.co.jp
  • JAF Mate Online(2026年10月の自動車保険の再値上げと乗り換えの注意点、2026年6月20日) jafmate.jp
  • JAF Mate Online(2026年の自動車保険料の値上げ、2026年1月28日) jafmate.jp
  • All About(2024年の参考純率5.7%引き上げ) allabout.co.jp
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