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クロストレックは383万円からの全車ハイブリッド四駆に 9月の改良で燃費19.5km/L、旧2.0L車より入り口は約60万円上がった

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クロストレックは383万円からの全車ハイブリッド四駆に。9月の改良の中身とグレード選び
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スバルのコンパクトSUV「クロストレック」が、2026年9月17日に発表された改良で、全グレードが2.5リッターのストロングハイブリッド「S:HEV」になりました。これまで販売の中心だった2.0リッターのマイルドハイブリッド車は、9月14日で新規の注文受付を終えています。燃費はWLTCモードで18.9km/Lから19.5km/Lに良くなり、グレードは2つ、駆動方式は四駆だけに絞られました。その代わり、いちばん安く買える入り口の価格は大きく上がっています。この記事では、スバルの公式サイトと複数の報道をもとに、クロストレックがどんな車なのか、改良で何が変わったのか、2つのグレードをどう選ぶかを整理します。

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ひと言でいうと「雪や未舗装路に強い、街なかサイズの四駆」

クロストレックは、ハッチバックのインプレッサをベースに、車高を上げて悪路や雪道に強くしたSUVです。全長は4,480mmで、全幅は1,800mm。最低地上高(車体のいちばん低いところと地面の間)は200mmあります。

項目 改良後(S:HEV)
グレードと価格 Premium S:HEV 383万3,500円/Premium S:HEV EX 405万3,500円
駆動方式 四駆(AWD)のみ
パワートレイン 2.5L水平対向4気筒(160PS・209Nm)+モーター(119.6PS・270Nm)
燃費(WLTCモード) 19.5km/L(改良前のS:HEVは18.9km/L)
燃料タンク 63L(レギュラー)
全長×全幅×全高 4,480×1,800×1,575mm
最低地上高 200mm
車両重量 1,660kg(Premium S:HEV EX)

※価格は税込のメーカー希望小売価格。スバル公式サイト、Motor-Fan(諸元)をもとに作成。オプションやボディカラーによって価格は変わります。

「全幅1,800mm」は、5ナンバー(1,700mmまで)より10cm広い数字です。それでも、同じスバルのフォレスターと比べればひと回り小さく、街なかでの扱いやすさと、雪道・キャンプ場の砂利道での安心感の間をとった大きさといえます。フォレスターについては、フォレスターの車種解説で整理しています。

9月の改良で変わったこと

今回の改良の中身は、報道各社の内容がほぼ一致しています。

  • 2.0リッターのマイルドハイブリッド車をやめ、全車ストロングハイブリッドに:販売店では9月14日で現行モデルの新規注文の受付を終えていました
  • 燃費の改善:エンジンの制御を見直し、WLTCモードで18.9km/Lから19.5km/Lへ
  • オプションの見直し:Premium S:HEVでナビ機能を、Premium S:HEV EXでハーマンカードンのサウンドシステムを選べるように
  • 見た目の小変更:オプションのルーフレールの色をダークグレーからブラックに、後ろの「e-BOXER」のエンブレムを新しいデザインに
  • 新色:「イグニッションレッド」を追加して全8色に(5万5,000円高の有料色)

S:HEVの2グレードの価格は、改良前と同じ383万3,500円と405万3,500円のままです。燃費が上がって値段は据え置き、というのはS:HEVを選ぶ人にとっては素直な改良です。

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入り口の価格は約60万円上がった

「値段が据え置きなら、値上げではないのでは?」

S:HEVだけを見ればそのとおりです。ただ、クロストレック全体で見ると話が変わります。改良前は、2.0リッターのマイルドハイブリッド車が選べました。たとえば上級の「リミテッド」は、前輪駆動(FWD)で323万4,000円、四駆で344万8,500円でした(それより下のグレードもありました)。

比べる相手 改良前 改良後の最安(Premium S:HEV) 差
2.0L リミテッド FWD 323万4,000円 383万3,500円 約60万円
2.0L リミテッド 四駆 344万8,500円 約38万円

※改良前の価格は、2026年4月の特別仕様車発表時と8月の報道(Webモーターマガジン、グーネット)に掲載された税込価格。

クロストレックは「300万円台前半で買えるスバルの四駆」から、「380万円台からのハイブリッド四駆」に変わりました。

前輪駆動を選べなくなったことも、価格が上がった理由のひとつです。雪の降らない地域で、四駆は要らないから少しでも安く、という選び方は、新車のクロストレックではできなくなりました。

2.0L車との差は、燃料代で取り戻せるか

同じ四駆どうしで比べると、2.0Lリミテッドの燃費はWLTCモードで15.8km/L、改良後のS:HEVは19.5km/Lです。差額の約38万円を燃料代で取り戻すには、どれくらいかかるのでしょうか。

次の表は、年間1万km走り、レギュラーガソリンを1L170円で入れ続ける、という仮定に基づく計算例です。実際の燃費は、走る道や季節、乗り方で大きく変わります。

項目 2.0L リミテッド 四駆 S:HEV(改良後)
年間の給油量 約633L 約513L
年間の燃料代 約10万8,000円 約8万7,000円
差 年に約2万円
差額約38万円を取り戻すまで 約19年

燃料代だけで元を取るのは、現実的ではない計算です。それでもS:HEVが選ばれてきたのは、燃費以外の差が大きいからです。

ひとつは力強さです。2.0Lのエンジンは145PSで、モーターは13.6PSの補助役でした。S:HEVは2.5Lのエンジンに、119.6PSのモーターが組み合わされます。坂道や高速道路の合流、荷物を積んだときの余裕は、数字以上に違います。

もうひとつは、1回の給油で走れる距離です。燃料タンクは2.0L車の48Lに対し、S:HEVは63Lに大きくなっています。カタログ燃費とタンクの容量を単純にかけると、2.0L四駆は約760km、S:HEVは約1,230kmになります(実際に走れる距離はこれより短くなります)。関西の販売店の取材では、購入した人から「1,000km近くも走れた」という声が紹介されていました。ガソリンスタンドの少ない山あいや、雪で給油に行きにくい冬には、この差がそのまま安心につながります。

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2つのグレード、差の22万円で何が付くか

改良後のグレードは、Premium S:HEVとPremium S:HEV EXの2つだけです。差額は22万円です。

装備 Premium S:HEV(383万3,500円) Premium S:HEV EX(405万3,500円)
Xモード(悪路走行の制御) ○ ○
パワーシート・シートヒーター(前席) ○ ○
ステアリングヒーター ○ ○
後席USB電源(Type-A・Type-C) ○ ○
メーター 4.2インチ画面付きのメーター 12.3インチのフル液晶メーター
ナビ機能 オプションで選べる ○
アイサイトX(高速道路などでの運転支援を強めた機能) ― ○

※スバル公式サイトのグレード紹介をもとに主な違いを抜き出したもの。細かな装備は公式サイトや販売店で確認してください。

冬に効くシートヒーターやステアリングヒーター、悪路用のXモードは、どちらのグレードにも付いています。EXで足されるのは、大きな液晶メーター、ナビ機能、そして高速道路での運転支援を強めた「アイサイトX」です。分かれ目は、高速道路を長く走る機会が多いかどうかです。週末に遠くのスキー場やキャンプ場まで高速で通う人なら、22万円の差は運転の疲れの差として返ってくる可能性があります。街なかと近場が中心なら、Premium S:HEVにナビを付けるかどうかを考えるほうが、無駄が少なくなります。

販売店の取材では、改良前の時点で関西の店ではEXが売れ筋だったと紹介されています。

買う前に知っておきたい割り切り

四駆しかない

雪の降らない地域の人にとって、四駆は使う場面の少ない装備かもしれません。前輪駆動で安く、という選択肢はなくなりました。四駆の安心をお金を払ってでも買いたいか、が最初の判断になります。

全幅1,800mm

古い立体駐車場や、狭い月極駐車場では、幅の制限にかかることがあります。いま停めている駐車場の制限を、先に確認しておきましょう。

納期は販売店で確認

S:HEVは人気が集まり、一時は納期が1年を超えたと報じられていました。改良後の納期は時期や仕様で変わるため、注文前に販売店で確認するのが確実です。

インプレッサやフォレスターとの間で迷う

同じスバルでも、背の低いハッチバックのインプレッサ、ひと回り大きいフォレスターがあります。車高の高さと荷室の大きさをどこまで求めるかで、3台の間で迷う人も多いはずです。ほかのメーカーのコンパクトSUVでは、トヨタのヤリスクロスのように前輪駆動で200万円台から選べる車もあります。ヤリスクロスの車種解説と見比べると、クロストレックの値段が何に払われているのかが見えやすくなります。

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こんな人に向いている

雪国に住んでいて、毎日の足にしたい

もっとも合うのがこのケースです。四駆、最低地上高200mm、シートヒーターとステアリングヒーターがそろい、給油の回数も少なく済みます。雪の多い地域では、四駆しかないことはむしろ迷わずに済む理由になります。

雪の降らない街に住み、週末にスキーやキャンプへ行く

ふだんは持て余す四駆が、冬の峠道や雪の駐車場で効いてきます。高速道路を使って遠出する回数が多いなら、アイサイトXの付くEXも候補になります。ただし、遠出が年に数回なら、四駆の分のお金を払うかどうかはよく考えたいところです。

街乗りが中心で、とにかく安く乗りたい

この使い方なら、クロストレックは割高に感じやすいはずです。前輪駆動で安いコンパクトSUVや、改良前の2.0L車を中古で探すほうが合っているかもしれません。

2.0Lのクロストレックからの乗り換えを考えている

力強さと航続距離は大きく変わります。一方で、燃料代の差だけで差額を取り戻すのは難しい計算です。「長い距離を楽に走れる」ことに価値を感じるかどうかで決めるとよいでしょう。

選ぶ理由が「四駆に乗りたい」なら、迷いは少ない

改良でクロストレックは、グレードも駆動方式もパワートレインも一つの方向にまとまりました。安く手に入るスバルの四駆ではなくなった代わりに、雪道でも遠出でも余裕のある一台になっています。四駆とハイブリッドの両方が欲しい人には分かりやすく、どちらかが要らない人には、ほかに選ぶ車がある。今のクロストレックは、そういう車です。

情報源

  • SUBARU「クロストレック」公式サイト(グレード・価格・燃費・装備) subaru.jp
  • webCG「全車にストロングハイブリッドを搭載 『スバル・クロストレック』の改良モデル登場」(2026年9月17日) webcg.net
  • くるまのニュース「リッター19.5km走る! スバル新型『クロストレック』発表!」(2026年9月17日) kuruma-news.jp
  • Motor-Fan(クロストレック改良の変更点、2026年9月27日) motor-fan.jp
  • Motor-Fan「クロストレック『プレミアムS:HEV EX』」(諸元) motor-fan.jp
  • carview!(Webモーターマガジン)「スバル『クロストレック』e-BOXER廃止の異変!」(2026年8月18日) carview.yahoo.co.jp
  • グーネットマガジン(特別仕様車リミテッドブラック、2026年4月2日) goo-net.com
  • carview!(くるまのニュース)「スバル『クロストレック』 一部改良後の販売店動向は?」(2026年5月31日) carview.yahoo.co.jp
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