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フォレスターとはどんな車か 全グレード四駆の「カー・オブ・ザ・イヤー」SUV、ハイブリッドとターボの分かれ目は燃費より「どこまで行くか」

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フォレスターとはどんな車か
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「フォレスターって、カー・オブ・ザ・イヤーを取ったSUVだよね。ハイブリッドとターボ、どっちを選べばいいの?」——スバル・フォレスターは、2025年4月に今の6代目へ切り替わり、その年の「2025-2026 日本カー・オブ・ザ・イヤー」に選ばれました。2026年5月の一部改良では、385万円からのターボの新グレードも加わっています。この記事では、フォレスターがどんな車なのかをひとことで整理したうえで、多くの人が迷う「ストロングハイブリッドか、1.8Lターボか」の分かれ目と、買う前に知っておきたい割り切りをまとめます。

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ひとことで言うと:「全部のグレードが四駆」の、背の高い5人乗りSUV

項目 内容
今の型 6代目(2025年4月発売、2026年5月に一部改良)
ボディサイズ 全長4,655×全幅1,830×全高1,730mm、ホイールベース2,670mm
最低地上高 220mm
乗車定員 5人
パワートレイン 2.5L水平対向エンジン+モーターの「ストロングハイブリッド(S:HEV)」/1.8L水平対向直噴ターボ
駆動方式 全グレード四輪駆動(AWD)
燃料・タンク レギュラー・63L
価格 385万円〜464万2,000円(税込)

※carviewのカタログ(2026年5月モデル・2025年4月モデル)、car-repo(2026年5月21日)、くるまのニュース(2026年8月25日)の内容を編集部でまとめたもの。ホイールベースを2,675mmとした記事もあったが、複数の資料で一致した2,670mmを採用。

フォレスターの特徴をいちばん短く言うなら、「どのグレードを選んでも四駆で、地面から車の底まで22cmある」ことです。街乗り向けのSUVの中には、前輪だけで走る仕様が選べたり、最低地上高が16cm前後だったりする車も少なくありません(たとえばトヨタのカローラクロスは160mm)。フォレスターは、雪道や未舗装の道、キャンプ場の砂利道まで、最初から「行ける」ことを前提に作られた車です。

歩みと、カー・オブ・ザ・イヤー

時期 できごと
2025年4月 6代目が日本で発売。スバル初の「ストロングハイブリッド」を設定
2025年12月4日 「2025-2026 日本カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞(1,149点。次点はホンダ・プレリュード)
2026年5月21日 一部改良。ターボに新グレード「ツーリング」「ツーリングEX」を追加し、ターボの最安が385万円に。S:HEVはAC100V・1,500Wのコンセントを標準化、スマートリヤビューミラーの画質向上など

※日本カー・オブ・ザ・イヤーの結果は乗りものニュース・WEB CARTOPなど複数の報道で一致。改良内容はcar-repo・くるまのニュースによる。

ハイブリッドについて、ベストカーWebは、先代のマイルドハイブリッド「e-BOXER」のWLTCモード燃費14.0km/Lから18.8km/Lへ約25%良くなり、燃料タンクも48Lから63Lへ大きくなったことで、計算上「1回の給油で約1,000km」走れるようになったと伝えています。今のS:HEVは、トヨタのハイブリッドの仕組みをベースに、スバルの水平対向エンジンと、プロペラシャフトで後輪に力を伝えるスバルの四駆を組み合わせたものとされています。

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グレードと価格(2026年5月改良後)

グレード パワートレイン 価格(税込) WLTCモード燃費
ツーリング(新設) 1.8Lターボ 385万円 13.6km/L
ツーリングEX(新設) 1.8Lターボ 399万3,000円 13.6km/L
SPORT EX 1.8Lターボ 419万1,000円 13.6km/L
SPORT EX ブラックセレクション 1.8Lターボ 430万1,000円 13.6km/L
X-BREAK S:HEV 2.5Lハイブリッド 437万8,000円 19.1km/L
X-BREAK S:HEV EX 2.5Lハイブリッド 452万1,000円 19.1km/L
Premium S:HEV EX 2.5Lハイブリッド 464万2,000円 18.5km/L

※価格はcar-repo(2026年5月21日)とcarviewのカタログ(2026年5月モデル)で一致。燃費はcarviewのカタログによる(くるまのニュースはS:HEV 18.8〜19.1km/L、ターボ13.6〜14.0km/Lとしており、正確な値はスバルの諸元表で確認を)。「EX」は高速道路での渋滞時ハンズオフなどができる運転支援「アイサイトX」の装着グレード。

改良でターボの「SPORT」などが整理され、代わりにツーリング系が入りました。くるまのニュースによると、ツーリングは無塗装の黒いバンパーガードやサイドクラッディング、18インチのアルミホイールで、アウトドアの道具らしい見た目にまとめられています。

ハイブリッドのほうが燃費はいいのに、なぜターボを選ぶ人がいる?

表を見ると、ハイブリッドの燃費は19km/L前後、ターボは13.6km/L。「迷う余地なんてないのでは?」と思うところですが、ここにはもう1つの数字がからみます。車両価格の差です。

同じアイサイトX付きで比べると、ツーリングEX(ターボ)が399万3,000円、X-BREAK S:HEV EX(ハイブリッド)が452万1,000円。差は52万8,000円あります。この差を燃料代で取り戻せるかを計算してみます。

年間走行距離 ターボ(13.6km/L) ハイブリッド(19.1km/L) 1年の差 52.8万円を取り戻すまで
5,000km 約6.3万円 約4.5万円 約1.8万円 約29年
10,000km 約12.5万円 約8.9万円 約3.6万円 約15年
20,000km 約25.0万円 約17.8万円 約7.2万円 約7.3年

※レギュラーガソリン1L=170円、WLTCモード燃費どおりに走ったと仮定した単純な計算例です(例:10,000km÷13.6≒735.3L×170≒12.5万円、10,000km÷19.1≒523.6L×170≒8.9万円、差≒3.6万円、52.8万円÷3.6万円≒14.7年)。グレードによって装備も異なるため、価格差のすべてが燃費の差ではありません。実際の燃費・燃料価格・税金・売るときの価格で結果は変わります。

年に1万km程度の使い方だと、燃料代だけでハイブリッドの価格差を取り戻すには15年ほどかかる計算です。それでも多くの試乗記がハイブリッドを勧めるのは、燃料代以外の理由があるからです。

  • 1回の給油で走れる距離。同じ63Lのタンクでも、計算上はターボが約860km、ハイブリッドが約1,200km(63L×燃費の単純計算)。スキー場や遠出で給油所を探す回数が減ります。
  • AC100V・1,500Wのコンセント。2026年5月の改良でS:HEVに標準装備されました。キャンプでの電気ポットや、停電時の家電に使える容量です。
  • 静かさとなめらかさ。モーターで動き出すハイブリッドならではの部分です。

反対に、ターボを選ぶ理由もはっきりあります。ベストカーWebは、ターボはS:HEVより約100kg軽く、加速が軽快だとしています(2025年7月時点の比較)。そして何より、同じ四駆・同じ車体で、50万円以上安く買えることです。

ハイブリッドは「燃料代で得をする車」ではなく、「遠くへ行く日と電気を使う日に得をする車」です。

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買う前に知っておきたい割り切り

  • 全高1,730mm。都市部の機械式駐車場には、高さの上限が1.55m前後のところが多くあります。自宅や職場の駐車場に入るかは、最初に確かめておきたいポイントです。
  • 5人乗りのみ。3列シートの設定はありません。7人で出かける機会がある人は、ミニバンや3列SUVと比べることになります。
  • ターボの燃費。13.6km/Lは、この大きさの四駆としては標準的ですが、ハイブリッド車に慣れた人には給油の回数が増えたと感じやすい数字です。
  • 重さ。ハイブリッドのPremium S:HEV EXで車両重量1,750kg(carviewのカタログ)。軽くはないぶん、タイヤも大きめのサイズになり、冬タイヤの費用も見込んでおきたいところです。
  • 四駆しかない。雪が降らない地域で街乗り中心の人にとっては、前輪駆動の仕様を選べないぶん、燃費や価格で不利になります。

自分に当てはめると

雪国に住んでいる、または冬にスキー・スノーボードへ通う人

フォレスターがいちばん力を発揮する使い方です。全グレード四駆、最低地上高220mmは、轍の深い雪道で効いてきます。遠出が多いなら、給油の回数が減るハイブリッドが向いています。

キャンプや車中泊など、アウトドアで使いたい人

ハイブリッドの1,500Wコンセントは、アウトドアでの使い勝手を大きく変えます。見た目でアウトドアらしさを重視するなら、X-BREAKやツーリングの黒いバンパーガードの仕様が候補になります。

街乗り中心で、年間の走行距離が少ない人

燃料代の差は年に1〜2万円ほどにとどまる計算なので、ターボのツーリング系で車両価格を抑えるのが合理的です。浮いた50万円あまりは、冬タイヤやアクセサリーに回せます。

カローラクロスやヤリスクロスなど、ひと回り小さいSUVとも迷っている人

価格はフォレスターのほうが高くなりますが、全グレード四駆、地上高、荷室の広さという「行ける場所の広さ」に払うお金だと考えると比べやすくなります。雪道や悪路を走らないなら、小さいSUVのほうが燃費や駐車のしやすさで合う場合もあります。

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選ぶ基準は、燃費より「どこまで行くか」

フォレスターは、どのグレードを選んでも四駆で、雪道にも砂利道にも入っていける車です。そのうえでハイブリッドかターボかを決めるのは、燃費の数字そのものより、1回の給油でどこまで行きたいか、行った先で電気を使うかどうかです。

カタログの燃費欄を見比べる前に、去年いちばん遠くまで出かけた日のことを思い出してみてください。それが、あなたのフォレスター選びの答えに近いはずです。

情報源

  • car-repo(フォレスター一部改良の価格・変更点、2026年5月21日) car-repo.jp
  • くるまのニュース(フォレスター ツーリング系の紹介、2026年8月25日) kuruma-news.jp
  • carview(フォレスター 2026年5月モデル グレード一覧) carview.yahoo.co.jp
  • carview(フォレスター Premium S:HEV EX 2025年4月モデルの諸元) carview.yahoo.co.jp
  • ベストカーWeb(新型フォレスター ストロングハイブリッドとターボの比較、2025年7月4日) bestcarweb.jp
  • 乗りものニュース「今年のクルマは“低燃費”なスバルだ! 日本カー・オブ・ザ・イヤーは『フォレスター』に決定」 trafficnews.jp
  • WEB CARTOP(2025-2026 日本カー・オブ・ザ・イヤーの結果) webcartop.jp
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