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車のドアが凍って開かない朝は、引っぱる前に氷をゆるめる 解氷スプレーとぬるま湯の使い分け、前の晩にできる予防

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霜で白く凍ったフロントガラスと冬の朝の空のイメージ。雪の朝に車のドアが凍って開かないときの対処を解説する記事のアイキャッチ
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「鍵は開いたのに、ドアがびくともしない」――雪の降った翌朝や、冷え込んだ朝に起きやすいのが、ドアの凍りつきです。急いでいるときほど力任せに引っぱりたくなりますが、それがいちばん車を傷めます。凍る理由と、傷めずに開ける順番、前の晩にできる予防を整理します。

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凍っているのは「ドアのふちのゴム」

ドアが開かなくなるとき、凍りついているのはたいてい、ドアと車体のすき間をふさいでいるゴムの部分(ウェザーストリップ)です。日中に溶けた雪や雨、洗車の水がこのゴムのまわりに残り、夜に冷えて凍ると、ドアと車体が氷でくっついた状態になります。

ロックはリモコンやスマートキーで解除できるのに、ドアだけ開かない、というのはこのためです。鍵が壊れたわけではありません。

開かない原因は「鍵」ではなく「水」。だから、氷をゆるめれば開きます。

まず、やってはいけないこと

JAFなどは、凍ったドアを無理に引っぱると、ゴムが裂けたり、ドアノブ(取っ手)が壊れたりするおそれがあると注意しています。ゴムが傷むと、そこから雨水が入りやすくなり、次の冬はもっと凍りやすくなります。

  • 力任せに引っぱる:取っ手やゴムを傷める。
  • 熱湯をかける:ゴムが傷むうえ、ガラスにかかると急な温度差で割れるおそれがある。
  • すき間にマイナスドライバーなどを差し込んでこじる:塗装やゴムに傷がつく。
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傷めずに開ける順番

急いでいても、次の順番で試すのが、車にいちばんやさしい方法です。

順番 やり方 気をつけること
1 ほかのドアを試す(日の当たる側、助手席、後ろのドア、バックドア) どこか1か所開けば、そこから乗ってエンジンをかけ、暖房で車内から温められる
2 解氷スプレーをすき間のゴムにかける すき間に沿ってまんべんなく。少し待ってから、ゆっくり開ける
3 ぬるま湯(40℃くらい)を少しだけかける 熱湯は使わない。流れた水が再び凍るので、開いたらすぐゴムと周りの水気を拭き取る
4 エンジンをかけて、時間で溶かす どこからも乗れないときは、日が当たる・気温が上がるのを待つのも手。時間に余裕のある日は、これがいちばん安全

※解氷スプレーの速さについては、フロントガラスの霜取りで、JAFのテストでは解氷スプレーでおよそ1分で溶けたという結果が報じられています(ガラスの場合の結果で、ドアのゴムでの時間を示したものではありません)。

「お湯は使っていいの?」

「お湯はダメって聞いたけど、ぬるま湯ならいいの?」――ここは情報が分かれるところです。

熱湯がダメなのは、どの情報でも共通しています。一方、ぬるま湯については、「40℃くらいならゴムの氷を溶かす方法として使える」とする記事もあれば、「割れる心配は減っても、流れた水がまた凍る問題は残る」として勧めない記事もあります。JAFも、お湯で溶かすと、使ったお湯が冷えて再び凍りつくおそれがあると説明しています。

つまり、ぬるま湯は「すぐ乗りたいときの最後の手段」です。使うなら、量は少なく、ゴムのすき間だけに。そして開いたら、ゴムと周りの水気を必ず拭き取る。ここを省くと、帰ってくるころには、もっと厚い氷になっています。

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前の晩にできる予防

凍りつきは、原因が「水」なので、寝る前のひと手間でかなり減らせます。

  • ドアのゴムの水気を拭く:雪や雨の日に乗ったあと、ドアを開けたままゴムの部分をタオルでひと拭きする。
  • ゴムに凍結防止の保護剤を塗る:カー用品店などで売られている、ゴム用の保護スプレーなど。ゴムに水がつきにくくなる。
  • カバーやシートをかける:車が濡れなければ、凍る水もない。
  • 洗車は気温の高い日中に済ませる:夕方以降に洗うと、ゴムに残った水がそのまま夜に凍る。洗ったあとはドアのすき間まで拭き取る。

フロントガラスの凍結は、フロントガラスが凍った朝、どう溶かすかの記事で詳しく整理しています。

寒い地域では「パーキングブレーキ」にも注意

ドアと同じ理由で、寒い地域ではパーキングブレーキ(サイドブレーキ)が凍って戻らなくなることがあります。そのため寒冷地では、冬のあいだはパーキングブレーキをかけず、AT車はシフトを「P」にして、タイヤに輪止めをして停める方法が紹介されることがあります。

ただし、電動パーキングブレーキの車など、車によって扱いが違います。冬の停め方は、自分の車の取扱説明書で確かめてください。

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まとめ:凍った朝は「5分の余裕」が車を守る

ドアが凍っていたら、引っぱる前に、ほかのドア、解氷スプレー、それでもだめなら少量のぬるま湯。開いたら水気を拭く。そして前の晩に、ゴムをひと拭きしておく。

凍る朝に急いで力をかけると、壊れるのは氷ではなく、ドアのゴムと取っ手です。冷え込みの予報が出た日は、いつもより5分早く家を出るつもりで、氷のほうをゆるめてあげてください。

参考にした情報

  • くるまのニュース「あれ?ドアが開かない!? 『寒い』と車の“ドア”なぜ凍っちゃう? 無理やり引っ張ると故障も! 適切な対策方法とは」 kuruma-news.jp
  • くるまのニュース「ドアが凍って開かない! 冬に起こるクルマの非常事態への『3つの対処法』とは? そもそも凍結防止策はあるの?」 kuruma-news.jp
  • くるまのニュース「クルマの“窓”がカチカチ! お湯かけたら割れちゃう? 正しい解氷方法&凍結防止方法とは」 kuruma-news.jp
  • 乗りものニュース「フロントガラスに『お湯かけちゃう』人多数! 実はアウト!? 凍結を素早く除去する方法 有効な手段とは?」 trafficnews.jp
  • CarMe「パーキングブレーキの凍結」に関する記事 car-me.jp
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