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レクサスLXに1,700万円の「F SPORT」 既存グレードは110万円上がり、同じ値段でハイブリッドとも迷う構図に

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レクサスLXに1,700万円の「F SPORT」
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「LXにF SPORTが出たのはいいけど、ほかのグレードも110万円上がっている。しかもF SPORTのガソリン車とハイブリッドの標準仕様が同じ1,700万円って、どう選べばいいの?」——レクサスは2026年10月1日、フラッグシップSUV「LX」の一部改良を発表し、同じ日に発売しました。目玉は新グレード「F SPORT」の追加ですが、同時に既存のグレードはそろって約110万円値上がりしています。決まったことを表で整理したうえで、「同じ値段で、走りの味付けを取るか、ハイブリッドを取るか」という今回いちばん迷いやすい分かれ道を考えます。

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まず、決まったことを表で

項目 内容
発表・発売 2026年10月1日(全国のレクサス店で発売)
新グレード 「F SPORT」をLX600(ガソリン)とLX700h(ハイブリッド)の両方に設定
全グレード共通の変更 電動パワーステアリング(EPS)のチューニングとサスペンション特性を見直し、操縦安定性と乗り心地を向上/新色「ホワイトノーヴァガラスフレーク」を追加
グレード別の変更 OVERTRAIL+:タイヤを265/65R18から265/70R18に大きくし、最低地上高を高めた/LX600の標準仕様:20インチアルミホイールを新設定
価格 1,560万円〜2,210万円(税込)。既存グレードは報道によると一律約110万円の値上がり
ボディ 全長5,095〜5,100×全幅1,990×全高1,885〜1,895mm、ホイールベース2,850mm
パワートレイン LX600:3.5L V6ツインターボ(408PS・650N・m)+10速AT・フルタイム4WD/LX700h:同じエンジンに54PSのモーターを組み合わせたハイブリッド
乗車定員 標準仕様・OVERTRAIL+・F SPORTは5人乗りと7人乗り、EXECUTIVEは4人乗り

※価格はレクサス公式サイトのLXページ、そのほかはCar Watch(10月1日)、レスポンス(10月1日)、くるまのニュース、Motor-Fan、transcarwebの内容を編集部でまとめたもの。出力は複数の報道で一致した値。

LXは、ランドクルーザー300と同じ骨格を使うレクサスの最上級SUVです。2025年3月にハイブリッドのLX700hが加わり、ランドクルーザー300にも今回(2026年10月1日発売)ハイブリッドが追加されたばかり。兄弟車がそろって動いたタイミングでの改良です。

価格:新しいF SPORTは1,700万円と1,800万円、既存グレードは110万円アップ

グレード 改良前 改良後 差
LX600(標準仕様) 1,450万円 1,560万円 +110万円
LX600 OVERTRAIL+ 1,490万円 1,600万円 +110万円
LX600 F SPORT(新設) — 1,700万円 新グレード
LX600 EXECUTIVE 2,000万円 2,110万円 +110万円
LX700h(標準仕様) 1,590万円 1,700万円 +110万円
LX700h OVERTRAIL+ 1,590万円 1,700万円 +110万円
LX700h F SPORT(新設) — 1,800万円 新グレード
LX700h EXECUTIVE 2,100万円 2,210万円 +110万円

※税込のメーカー希望小売価格。改良後の価格はレクサス公式サイトで確認し、レスポンス・Motor-Fanの価格表とも一致。改良前の価格は、2025年3月の改良時の価格帯(LX600 1,450万〜2,000万円、LX700h 1,590万〜2,100万円。Auto Messe Web)と、「既存グレードは一律約110万円の値上がり」とする報道(car-repo、transcarweb)から整理したもの。OVERTRAIL+の改良前価格は、この値上がり幅から逆算した値です。

110万円という値上がりは、LXの価格からすると5〜7%ほどですが、金額としては軽自動車が1台買えるほどです。5年乗ると考えると1年あたり22万円、1か月あたり約1.8万円の差になります(110万円÷60か月≒1万8,300円という単純な計算例で、値引きや税金、売るときの価格は含めていません)。

報道では、LX600は2025年3月の改良でも約200万円値上がりしたと伝えられています。最上級SUVの値段は、この1年半ほどで大きく動いてきたことになります。

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同じ1,700万円で「F SPORT」と「ハイブリッド」、どちらを選ぶ?

価格表を並べると、少し不思議な並びに気づきます。

LX600 F SPORT、LX700hの標準仕様、LX700h OVERTRAIL+の3つが、どれも1,700万円ちょうどです。

「新グレードのF SPORTなのに、ハイブリッドの標準仕様と同じ値段なの?」と感じる人もいるはずです。グレードごとの上乗せ額を計算すると、理由が見えてきます。

比べ方 LX600(ガソリン) LX700h(ハイブリッド)
標準仕様の価格 1,560万円 1,700万円
F SPORTにすると +140万円(1,700万円) +100万円(1,800万円)
OVERTRAIL+にすると +40万円(1,600万円) ±0円(1,700万円)

※改良後の税込価格からの計算。たとえば1,700万円−1,560万円=140万円、1,800万円−1,700万円=100万円。

標準仕様どうしで比べると、ハイブリッドにする上乗せは140万円。ところがF SPORTどうしなら100万円、OVERTRAIL+どうしなら100万円です。ガソリン車では標準仕様がいちばん割安に設定され、上のグレードに行くほどハイブリッドとの差が縮まっています。その結果、「ガソリン車のF SPORT」と「ハイブリッドの標準仕様」が同じ1,700万円に並んだ、というのが今回の価格表の形です。

つまり、1,700万円の予算で迷う人は、同じお金で「走りの味付け」を買うか、「ハイブリッドという仕組み」を買うかを選ぶことになります。

  • LX600 F SPORTを選ぶと:専用チューニングの前後パフォーマンスダンパー、トルセンLSD、リアスタビライザー、22インチ鍛造ホイール、専用シートなど、走りと見た目の専用装備が付く。パワートレインはガソリンのV6ツインターボ。
  • LX700hの標準仕様を選ぶと:走りの専用装備は付かないが、V6ツインターボにモーターを組み合わせたハイブリッドになる。発進や低い速度域でモーターの力が加わる。

燃費の差でハイブリッドの元を取る、という考え方は、この車ではあまり当てはまりません。LX600の燃費はWLTCモードで7.9〜8.1km/L前後と報じられています。年1万km走るとして、燃料を1Lあたり180円と仮定すると、年間の燃料代は約22.5万円(1万km÷8.0km/L×180円)。仮にハイブリッドで1〜2割燃料が減ったとしても、年に数万円の差で、140万円の上乗せを燃料代だけで取り戻すには数十年かかる計算です(仮定に基づく計算例で、実際の燃費や燃料価格で変わります)。

だからこの選択は、損得ではなく「どちらの乗り味が好きか」で決めるのが自然です。販売店で試乗できるなら、F SPORTとLX700hを同じ道で乗り比べるのがいちばん確かな方法です。

F SPORTの中身:見た目より先に、足まわりが専用

F SPORTは、レクサスの他の車種にもある「スポーティな仕様」の名前です。LXのF SPORTで特徴的なのは、外観だけでなく、走りに関わる部品が専用になっている点です。

部分 F SPORTの内容
走り 専用チューニングの前後パフォーマンスダンパー(車体の揺れや振動をおさえる部品)、トルセンLSD、リアスタビライザーを標準装備。EPSと可変ダンパー(AVS)も専用チューニング
足元 265/50R22タイヤ+スーパーグロスブラックメタリック塗装の22インチ鍛造アルミホイール(標準)。LEXUSロゴ入りのレッドブレーキキャリパーはメーカーオプション
外観 ブラック塗装のメッシュパターンの専用グリル、ブラック塗装のディフューザー形状リアバンパー。全長は5,095mmで、ほかの仕様より5mm短い
室内 サイドサポートを補強したセミアニリン本革スポーツシート、アルミ製スポーツペダル、ディンプルレザーのステアリング・シフトノブ、専用表示のある12.3インチメーター、アルミのオーナメントパネル「刃取(はどり)」
色 外装は専用色「ニュートリノグレー」を含む6色、内装は「フレアレッド」を含む3色

※レスポンス、Car Watch、Motor-Fan、くるまのニュース、transcarwebの内容を編集部でまとめたもの。レッドブレーキキャリパーは、報道によって「設定」とだけ書かれたものもありますが、オプションとする記事が複数あり(transcarwebは税込5万5,000円としています)、ここではオプションとして扱いました。

22インチのタイヤは、側面のゴムの厚み(扁平率50%)が計算上約13cmです。悪路向けのOVERTRAIL+の新しいタイヤ(265/70R18)は約18.6cmあります。同じLXでも、F SPORTは舗装路をしっかり走る方向、OVERTRAIL+は道の悪いところへ行く方向と、足元からはっきり性格が分かれています。

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ほかのグレードも、乗り味が変わっている

今回の改良はF SPORTの追加だけではありません。全グレードでEPSとサスペンションの特性が見直されています。報道では、標準仕様、EXECUTIVE、OVERTRAIL+、F SPORTのそれぞれの個性を際立たせる狙いだと伝えられています。

OVERTRAIL+は、タイヤが265/65R18から265/70R18になりました。タイヤの外径は計算上約2.7cm大きくなり(側面の厚みが約17.2cmから約18.6cmへ、上下で約2.7cm)、それに合わせて最低地上高も高められています。数字としては小さく見えますが、岩や段差をまたぐ場面では、車体の下の余裕が少しでも増えることに意味があります。

LX600の標準仕様には、新たに20インチのアルミホイールが設定されました。また、全グレードで新色「ホワイトノーヴァガラスフレーク」が選べるようになっています。

ランドクルーザー300のハイブリッドとは、約720万円の差

LXを検討する人の多くが気になるのが、兄弟車のランドクルーザー300です。同じ10月1日に、ランドクルーザー300にもハイブリッドが加わりました。

車種・グレード 価格(税込)
ランドクルーザー300 ZX ハイブリッド 980万1,000円
ランドクルーザー300 GR SPORT ハイブリッド 1,020万300円
LX700h(標準仕様) 1,700万円
LX700h F SPORT 1,800万円

※ランドクルーザー300の価格は、トヨタの発表(2026年9月16日)を伝えた報道による(詳しくは松ニュースのランクル300一部改良の記事を参照)。

ハイブリッドどうしで比べると、LX700hの標準仕様とランドクルーザー300 ZXの差は約720万円(1,700万円−980万1,000円=719万9,000円)。スポーティな仕様どうし(F SPORTとGR SPORT)でも約780万円の差があります。

この差は、骨格や走りの基本ではなく、静かさや内装の素材、装備、販売店での扱いといった「レクサスであること」の部分に払うお金だと考えるとわかりやすくなります。悪路を走る道具としての中身を重視するならランドクルーザー300、移動の時間そのものの快適さや所有する満足感を重視するならLX、というのが、2台を比べるときの大まかな軸です。

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自分に当てはめると

LXを買うことは決めていて、ガソリンかハイブリッドかで迷っている人

1,700万円の予算なら、「LX600 F SPORT」と「LX700hの標準仕様」が同じ値段で並びます。燃料代の差でハイブリッドの元を取るのは現実的ではないので、試乗して乗り味で選ぶのがいちばん後悔の少ない方法です。走りの専用装備が欲しいならF SPORT、モーターの力が加わる発進の滑らかさを取るならLX700hです。

改良前のLXの見積もりを持っていた人

同じグレードなら約110万円上がっています。一方で、全グレードでEPSとサスペンションが見直されているため、「同じ車が高くなった」わけではありません。改良前の在庫車や登録済み未使用車が見つかる場合は、価格差と、乗り味の変更を受けられるかどうかを天秤にかけることになります。

キャンプや雪道など、舗装されていない道にも行く人

F SPORTの22インチより、タイヤが大きくなったOVERTRAIL+のほうが目的に合います。LX700h OVERTRAIL+は、ハイブリッドの標準仕様と同じ1,700万円です。ハイブリッドで悪路向けの仕様を選んでも、値段が上がらない並びになっています。

ランドクルーザー300と最後まで迷っている人

約720万円の差を、5年で割ると1年あたり約144万円、1か月あたり約12万円です(単純な計算例)。その金額を、静かさや内装、販売店での扱いに毎月払う価値があるかどうか。具体的な数字に置き換えてみると、自分の答えが出やすくなります。

110万円上がったLXで、迷いどころは「1,700万円の行」

今回の改良で、LXは全体として高くなりました。それでも、ハイブリッドに悪路向けの仕様を組み合わせたい人や、ガソリン車で走りの専用装備が欲しい人にとっては、グレード間の上乗せが縮まり、選びやすくなった面もあります。

カタログを開いたら、まず1,700万円の行に並ぶ3台を見比べてみてください。同じ値段の3台のうち、どれが自分の走る道に合っているか。それが、今のLX選びのいちばん大事な問いです。

情報源

  • レクサス公式サイト LX(グレード別価格) lexus.jp
  • Car Watch「レクサス、『LX』一部改良 ラインアップに”F SPORT”追加」(2026年10月1日) car.watch.impress.co.jp
  • レスポンス「レクサス『LX』に新グレード『F SPORT』登場、1700万円から」(2026年10月1日) response.jp
  • くるまのニュース(LX600の諸元・F SPORT) kuruma-news.jp
  • Motor-Fan(LX一部改良・F SPORT新設定) motor-fan.jp
  • transcarweb「レクサス LX F SPORT追加、一部改良」 transcarweb.com
  • car-repo(LX一部改良の価格改定) car-repo.jp
  • Auto Messe Web(2025年3月のLX一部改良・LX700h追加) automesseweb.jp
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