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ホンダ次世代ハイブリッドの名前は「Honda Hybrid」 2027年から投入、e:HEVより燃費1割以上の改善目標 日本はSUVから

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ホンダの次世代ハイブリッドは「Honda Hybrid」 2027年から投入、燃費1割以上の改善目標
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「ヴェゼルやフリードのe:HEVを買おうと思っていたのに、次のハイブリッドが出るらしい。今買ったら、すぐ古くなる?」——そう感じた人もいるかもしれません。ホンダは2026年10月9日、2027年から世界で順番に投入する次世代ハイブリッドシステムの名前を「Honda Hybrid(ホンダ ハイブリッド)」に決めたと発表しました。この記事では、今回の発表で決まったことと、まだ決まっていないこと、今のe:HEVから何が変わるのか、そして日本ではいつ頃どんな車から出てくるのかを、ホンダの公式発表をもとに整理します。

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今回決まったのは「名前」と「出す数」

まず、10月9日の発表で何が決まり、何がまだなのかを分けておきます。

内容 出どころ
名前 次世代ハイブリッドシステムの名前は「Honda Hybrid」。システムの名前であると同時に、お客さんに向けた呼び名としても使う 2026年10月9日の公式発表
投入の始まり 2027年から、世界で順次投入 同上
車種の数 2029年度までに、北米をはじめとする世界の市場へ15車種 同上
中身 今の2モーターハイブリッド「e:HEV」の部品と制御を進化させたもの 同上
日本での順番 2027年からSUVを中心に次世代ハイブリッドモデルを投入。2028年以降、新型ヴェゼルを皮切りに次世代ハイブリッド/次世代の運転支援を載せたモデルを展開 2026年5月の事業説明(公式サイトの記事)
まだ発表されていない 日本で最初に出る車種名、発売日、価格、それぞれの車の燃費 —

今回の発表は、新しい車の発売ではありません。2027年から出てくるハイブリッド車に共通する「中身の名前」が決まった、という段階のニュースです。

今の時点で確かなのは、「2027年から、名前の変わった新しいハイブリッドが順番に出てくる」ということまでです。

ホンダのハイブリッドの歩み

ホンダのハイブリッドは、今回で何度目かの世代交代になります。公式発表に載っている歩みと、ここ2年ほどの動きを並べると、今回の名前の決定がどこに位置するかが見えてきます。

年 できごと
1999年 初代インサイトに「IMA」。エンジンが主役で、モーターは発進と加速を手伝う方式
2012年 「i-DCD」(モーター1つ+7速DCT)、「i-MMD」(発電用と走行用の2モーター)、「SPORT HYBRID SH-AWD」(エンジン+モーター3つ)が登場
2020年〜 2モーターのi-MMDを「e:HEV」と呼ぶように
2024年12月 次世代e:HEVの技術を公開(新しい1.5L・2.0Lエンジン、小型化した駆動ユニット、軽くした車台、電動AWD)
2025年 新型プレリュードに、変速しているような感覚を作る「Honda S+ Shift」を初めて搭載
2026年1月 四輪の新しい「H」マークを発表。2027年以降の次世代ハイブリッド車の主力モデルにも使う予定と報道
2026年5月 四輪事業の立て直し策を発表。ハイブリッドに開発・生産の力を振り向け、2027年から次世代ハイブリッドの投入を始めると説明
2026年10月9日 次世代ハイブリッドシステムの名前を「Honda Hybrid」に決定

報道によると、5月の説明では、2040年度に新車販売をすべてEVと燃料電池車にするとしていた目標を取り下げ、2030年度まではハイブリッドを中心に事業を立て直す方針も示されました。今回の名前の決定は、その方針を具体的な形にしていく一歩と見ることができます。

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今のe:HEVと何が違う?

Honda Hybridは、まったく別の仕組みになるわけではありません。ホンダは「e:HEVで培った技術をもとに進化させたもの」と説明しています。まず、今のe:HEVがどう走っているかを確認しておきます。

今のe:HEVのモード どう動くか 主な場面
EVドライブ 電池の電気だけでモーターが走らせる 発進、低速
ハイブリッドドライブ エンジンで発電し、その電気でモーターが走らせる 街なかの加速、坂道
エンジンドライブ エンジンと車輪を直接つないで走る 高速道路の一定速度での巡航

2024年12月の公式発表では、次世代でもこの3つのモードを自動で切り替える基本は変わらないとされています。変わるのは、それぞれの部品と車の土台です。

部分 次世代で予定されている変化
エンジン 小型車用1.5L・中型車用2.0Lの直噴エンジンを新しく開発。1.5Lは効率よく回れる範囲を今より40%以上広げる
モーターなどの駆動ユニット 新しく開発し、小さく、効率よく。小型用と中型用で共通の部品を増やしてコストを下げる
冷却 エンジンや電気部品をまとめて冷やす仕組みを新しく開発
車台(プラットフォーム) 中型の車台は今より約90kg軽くすることを目指す。ボディのしなりを生かしてタイヤの接地を高める考え方を採用
4WD 新開発の電動AWD。次世代のハイブリッド車から採用し、機械式の4WDより最大の駆動力を高める
走りの制御 ホンダ独自の統合制御「Motion Management System」を組み合わせる

※2024年12月18日のホンダ公式発表(e:HEV 事業・技術取材会)と、2026年10月9日の公式発表の内容。どの車種にどの組み合わせが使われるかは発表されていません。

つまり、モーターで走ることが中心という性格はそのままに、エンジン・モーター・車台・4WDをまとめて作り直す、というのが次世代の中身です。報道陣向けの試乗会では、中型の試作車が栃木のテストコースで公開されています。

「名前が変わる」の中身は、エンジンから車台まで、ほぼ全部を新しくするということです。

「コスト3割減」なら、車も3割安くなる?

報道によると、ホンダは次世代のハイブリッドについて、今のアコードに使っているe:HEVと比べて「燃費10%以上の向上」と「コスト30%以上の低減」を目標に掲げています。数字だけを見ると、こんな期待をしたくなります。

「3割もコストが下がるなら、次のハイブリッド車はぐっと安くなるのでは?」

ここは分けて考える必要があります。30%は、ハイブリッドのシステムを作るためのコストの目標で、車の値段の話ではありません。車の価格には、車体や装備、安全装備、販売の費用などが含まれますし、新しい車台や運転支援が加われば、その分の費用もかかります。次世代ハイブリッド車の価格は、まだ1台も発表されていません。

ちなみに、2024年12月の発表では「2018年に発売したモデルと比べて、2027年に発売する同じモデルのハイブリッドのコストを半分以下にする」という目標が示され、今の北米のアコードハイブリッドで、すでに25%下げたとされていました。基準のとり方が同じとは限りませんが、仮に25%下がったものからさらに30%下げると、0.75×0.7=0.525で、2018年のおよそ半分になる計算です。今回の目標は、以前から掲げてきた「コスト半減」の流れの上にあると読めます。

コスト3割減は「ホンダがハイブリッドで利益を出せる体質になる」ための数字で、値札がそのまま3割下がるという意味ではありません。

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燃費1割アップは、ガソリン代でいくら?

では、燃費が10%よくなると、家計にはどのくらい効くのでしょうか。今のハイブリッド車の実燃費が20.0km/Lだとして、それが22.0km/Lになった場合を計算してみます。

年間走行距離 20.0km/Lの車 22.0km/Lの車(1割向上) 1年の差
5,000km 約4万2,500円 約3万8,600円 約3,900円
10,000km 約8万5,000円 約7万7,300円 約7,700円
15,000km 約12万7,500円 約11万5,900円 約1万1,600円

※ガソリン1L=170円、実燃費20.0km/Lとそれを1割上回る22.0km/Lという仮定に基づく計算例です。実際の燃費や燃料代は車種・走り方・季節・ガソリン価格で変わります。計算:10,000km÷20.0km/L=500L×170円=8万5,000円、10,000km÷22.0km/L≒454.5L×170円≒7万7,300円。

年1万km走る人で、1年に7,700円ほど。月にすると650円ほどの差です。ここで気づくのは、燃費が「1割」よくなっても、使うガソリンは1割ではなく約9%しか減らないことです(1÷1.1≒0.91)。もともと燃費のいいハイブリッド同士の比較なので、金額の差はそれほど大きくなりません。

燃費1割の差は、年1万kmで「月650円ほど」。それだけのために何年も買い替えを待つ理由にはなりにくい数字です。

一方で、ホンダが強調しているのは燃費だけではありません。電動AWD、軽い車台、走りの制御を組み合わせた「走りの質」も、次世代の柱に挙げられています。待つ価値があるかどうかは、燃費より、こうした中身を必要とするかどうかで変わってきます。

日本では、いつ・どの車から?

日本向けについて、ホンダが公式に示しているのは次の2点です(2026年5月の事業説明)。

  • 2027年からは、SUVモデルを中心に次世代ハイブリッドモデルを投入する
  • 2028年以降は、新型ヴェゼルを皮切りに、次世代ハイブリッド/次世代の運転支援を載せたモデルを展開する

同じ説明では、2028年に軽自動車のEV「N-BOX EV」を出す予定も示されています。また、次世代の運転支援は2028年の発売に向けて開発中で、その後5年間で世界の15車種以上のハイブリッド車に使う予定とされました。

2027年に日本で最初に出るSUVが何なのかは、まだ発表されていません。雑誌やWebメディアではさまざまな予想が出ていますが、公式に名前が出ているのは今のところヴェゼルだけで、それも「2028年以降」という幅のある言い方です。

また、今回の名前の決定で、今売られているe:HEV搭載車の呼び方が変わるかどうかは、発表では触れられていません。今のe:HEV車は、これからもしばらく販売が続く見込みです。

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あなたなら、どう考える?

1〜2年以内に、ホンダのハイブリッド車に買い替えたい

日本で次世代ハイブリッドが出始めるのは2027年からで、最初はSUVが中心とされています。乗りたい車種に次世代版がいつ出るかはまだ分からないので、今の車の調子や家族の事情で買い替え時期が決まっているなら、今のe:HEV車を選ぶのは自然な判断です。燃費の差は、上の計算例のとおり年に数千円規模です。

ヴェゼルを検討している

新型ヴェゼルは公式に「2028年以降」とされています。少なくとも2年以上先で、発売日・価格・燃費はまだ分かりません。今のヴェゼルの使い勝手(後席と荷室の広さ、e:HEVの静かさ。詳しくはヴェゼルとはどんな車かで整理しています)が気に入っているなら今のモデルを、次世代の運転支援や新しい車台に強い関心があるなら、今の車にあと何年乗れるかを考えたうえで待つ、という分け方ができます。

雪の多い地域で、4WDのハイブリッドが欲しい

次世代のいちばん分かりやすい変化の一つが、新開発の電動AWDです。ただ、日本でどの車種から電動AWDが選べるようになるかは未発表です。今の車でも4WDのe:HEVを選べる車種はあるので、冬の道で困っているなら、今ある選択肢で比べるのが先です。

燃費の数字で車を選びたい

次世代は「今のe:HEVより10%以上」を目標にしていますが、これは比べる元の車があっての数字で、各車のカタログ燃費はまだ出ていません。他社のハイブリッドも含めて比べるなら、発表された数字がそろってから比べても遅くはありません。ハイブリッド同士だけでなく、充電できるPHEVも候補に入れるなら、家で充電できるかどうかが先の分かれ道になります(PHEVとHEV、結局どっちを選ぶ?)。

名前が変わっても、選ぶ基準は自分の側にある

「Honda Hybrid」は、ホンダが次の数年をハイブリッドで勝負すると決めたことを示す名前です。中身はエンジンから車台、4WDまで新しくなり、2027年から少しずつ私たちの前に出てきます。

ただ、新しい技術が出ると聞くと、今買う車がすぐ古く見えてしまうものです。燃費の差を家計に置き換え、出てくる時期を公式の言葉どおりに受け止めると、慌てる必要がない人も多いはずです。

次の世代を待つかどうかは、新しい名前ではなく、今の車にあと何年乗るかで決めるのがいちばん確かです。

情報源

  • Honda 次世代ハイブリッドシステムの名称を「Honda Hybrid」に決定(2026年10月9日) global.honda
  • Honda 2026 ビジネスアップデート(2026年5月19日) global.honda
  • Honda「Honda e:HEV 事業・技術取材会」においてe:HEVの次世代技術を公開(2024年12月18日) global.honda
  • MONOist「ホンダの次世代HEVシステムは『Honda Hybrid』、燃費10%向上しコスト30%削減」(2026年10月9日) monoist.itmedia.co.jp
  • MONOist「ホンダはHEVで四輪事業を再構築」(2026年5月15日) monoist.itmedia.co.jp
  • Car Watch「ホンダ、次世代ハイブリッドシステムの名称を『Honda Hybrid』に決定」 car.watch.impress.co.jp
  • くるまのニュース「ホンダが新型『ハイブリッド』発表! 27年から世界展開&15車種に搭載へ」 kuruma-news.jp
  • くるまのニュース「三部社長が語る『次期型ヴェゼル』に搭載の『新開発パワートレイン』とは」 kuruma-news.jp
  • WEB CARTOP「【試乗】次世代のホンダ・ハイブリッドにもかなり期待していいぞ!」(2025年11月) webcartop.jp
  • MONOist「ホンダが四輪事業のシンボルに新たなHマークを採用」(2026年1月) monoist.itmedia.co.jp
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