
メッキのエンブレムを黒くすると、車の印象はぐっと引き締まります。やり方は大きく分けて、新品を塗ってもらう、塗装済みや黒い部品に替える、フィルムを貼る、の3つです。費用だけで選ぶと、あとで「はがしたら車体に傷が…」となることもあります。お金と、元に戻しやすさの両方で比べます。
3つのやり方を並べて比べる
| やり方 | 費用の目安 | 元に戻しやすさ | 気をつけること |
|---|---|---|---|
| エンブレムを塗装してもらう | 1個あたり数千円〜1万円前後(部品代・送料は別のことが多い) | 純正の部品を買い直せば戻せる | メッキの上の塗装は、時間がたつとはがれることがある |
| 黒い部品に交換する | 車種による(部品代+工賃) | 元の部品を取っておけば戻しやすい | 車種によっては外すのに手間がかかる |
| フィルムを貼る | 店に要確認(文字が細かいと断られることもある) | はがせば戻せる | 細かい形ははがれやすい |
※費用は施工店や専門メディアが公開している例の目安です。車種、大きさ、地域、時期で変わるので、見積もりで確かめてください。
公開されている例を見ると、持ち込みの塗装は「1個税別1,500円から」という店、新品を買って塗る店で「5,000円から(部品代は別)」、郵送で受ける店で「1個税込9,900円」(この店は確認時点で受付を休止中)といった幅があります。
同じ「エンブレム塗装」でも、値段の差は作業の差です。金額より先に、「新品を塗るのか、今付いているものを外すのか」を聞きましょう。
いちばん怖いのは、塗ることより「外すこと」
エンブレムは、多くの車で強力な両面テープや、車種によっては差し込み式で留まっています。今付いているものを外すとき、エンブレム自体を傷めるリスクは高いと専門誌も指摘しています。文字や数字のエンブレムは、外すと貼り直しが難しいため、新品を塗って付け替えるのが基本という店もあります。
つまり、黒くする費用の内訳は、次の3つです。
- 部品代:新品のエンブレムを買う費用。車種で大きく変わる。
- 塗装代:色や仕上げで変わる。つや消しの黒は磨きの手間が少ない。
- 付け替えの工賃:自分で付けるなら不要。ただし、貼る位置を間違えると、やり直しがききにくい。
メッキの上の塗装は、長持ちするのか
「塗ったら、ずっときれいなまま?」――ここは期待しすぎないほうがいいところです。メッキは塗料がつきにくい素材で、施工店も、密着剤を使っても完全には密着しないと説明しています。年数がたったり、小石が当たったりすると、ひび割れやはがれが起きることがあります。
高圧洗車をよく使う人や、前面のエンブレムを塗る人は、この点を頭に入れておきましょう。依頼の前に、はがれたときの対応を確認しておくと安心です。
フィルムやスプレーを自分で試すなら
費用をいちばん抑えられるのは、自分でやる方法です。ただ、エンブレムは細かい形が多く、次のような失敗が起きやすい場所でもあります。
- はみ出した塗料やフィルムが、車体の塗装に残る
- マスキングのテープをはがすときに、周りを傷める
- はがすときに、エンブレムの塗装まで一緒に取れてしまう
試すなら、いきなり車の前面からではなく、車から外した古い部品や、目立たないところで感触をつかむのがおすすめです。
こんな人には、このやり方
できるだけ元に戻せる形にしたい人
リース車の人や、数年で売るつもりの人は、純正のエンブレムを傷めない方法を選びましょう。新品に塗装して付け替え、元の部品を取っておくのが安心です。
長く乗るつもりで、見た目を整えたい人
グリルやミラーなど、ほかの部分も黒くしたいなら、まとめて相談したほうが仕上がりがそろいます。参考までに、2021年の専門誌の記事では、グリル周りをまとめた塗装で約20万円からという例があり、範囲が広がると金額も大きく変わります。
まず雰囲気だけ試したい人
車種に合わせて作られた黒いパーツやステッカーがあるなら、それを使うのも一つの方法です。外すときのことまで考えて選びましょう。
エンブレムは小さな部品ですが、車の顔の真ん中にあります。
黒くする前に考えたいのは、塗り方より、戻し方です。
参考にした情報
- DIYラボ「エンブレムの持ち込み塗装料金・費用はいくら位か?」 diylabo.jp
- 「エンブレム塗装」施工店の案内ページ koike-auto.com
- Motor-Fan「ちょこっとだけの【ペイント&ラッピング】で愛車が変わる! 気になるお値段HOW MUCH?」(2021年11月) motor-fan.jp

