スポンサーリンク

車のフロアマット、純正・社外・立体タイプで何が違う? 選ぶ順番は「固定→素材→値段」、事故13件中11件は「二重敷き」だった

スポンサーリンク
スポンサーリンク
フロアマットの選び方 大事なのは素材より「固定」、純正・社外・立体タイプの違い
スポンサーリンク

「純正のフロアマットは2万円以上。ネット通販なら数千円のものもある。そんなに違うの?」——新車の見積もりを見て、あるいは中古車を買って、一度は迷うのがフロアマットです。純正か社外品か、布か、ゴムか、ふちが立ち上がった立体タイプか。この記事では、選び方の順番と、それぞれの向き不向きを整理します。先に結論を言うと、いちばん大事なのは見た目でも値段でもありません。

スポンサーリンク

選ぶ順番は「固定」→「素材」→「値段」

フロアマットは、車の中でいちばん踏まれる部品です。そして運転席のマットは、アクセルとブレーキのすぐ足元にあります。

だからフロアマット選びは、「運転席でしっかり固定できるか」を最初に確かめ、そのうえで素材と値段を比べる。この順番を守るだけで、失敗の大半は避けられます。

おもな選択肢を、ざっくり3つに分けると次のようになります。

タイプ 値段の目安 強み 気をつけたい点
純正(カーペット) 軽・コンパクトで2〜3万円前後、高級車では数十万円の例も 車種専用の形で、固定用のフックやクリップに合わせて作られている。質感・静かさ 値段が高め。泥や雪解け水には弱い
社外品(車種専用カーペット) 数千円から 安く、色や柄の選択肢が多い 固定具が自分の車に合うか、形が合っているかを確認する必要がある
立体トレイ型(ゴム・樹脂) 製品によりさまざま ふちが立ち上がり、泥・水・雪を受け止める。丸洗いしやすい 濡れると滑りやすい、寒さで硬くなる、静かさや質感はカーペットに劣る

※値段は、ホンダアクセスのN-BOX用純正マット(2万3,100円〜)、くるまのニュース(2023年)、Response(2026年)などの情報をもとにした目安です。車種・製品で大きく変わります。

「車を汚さない工夫」が、いちばん危ない使い方になる

フロアマットの話で、必ず知っておきたいデータがあります。

国土交通省は2010年4月、自動車メーカーから報告された事故の情報を調べた結果として、フロアマットにアクセルペダルが引っかかるなど、マットの不適切な使い方による事故が13件あったと公表しました。その内訳は、社外品のフロアマットの二重敷きが11件、固定していなかったものが2件です。

ここで、少し不思議に感じるかもしれません。

「純正マットの上にもう1枚敷くのは、純正マットを汚さないためなのに」

そう、二重敷きをする人の多くは、車を大切にしようとしてそうしています。けれど、下のマットは固定フックで留まっていても、上に重ねたマットは留まっていません。踏むたびに少しずつ前へずれ、アクセルペダルにかぶさったり、丸まってペダルの下に入り込んだりします。くるまのニュースは、上のマットがアクセルを押してしまったり、ブレーキを踏み切れなくなったりするおそれを伝えています。

車をきれいに保つための1枚が、足元ではいちばん固定されていない1枚になる。これが二重敷きの怖さです。

国民生活センターも2010年3月、26車種で純正マットと市販の全天候型マットを使ったテストを行い、固定していない純正マットや市販マットがずれると、アクセルペダルに干渉することがあったと公表しています。ペダルが床から生えている「オルガン式」の車では、市販マットがずれるとアクセルペダルが戻りにくくなったり、意図せず押し込まれたりする例もありました。

運転席で確かめたい3つのこと

国土交通省と国民生活センターの呼びかけをもとにすると、確認したいのは次の3つです。

  1. マットが固定フックやクリップで留まっているか:新しく敷いたときだけでなく、洗車や掃除でマットを外したあとも、留め直したかを確かめます。
  2. 重ねて敷いていないか:運転席は1枚だけにします。汚れが気になるなら、上に重ねるのではなく、マットそのものを汚れに強いものに替えます。
  3. アクセルを奥まで踏んで、マットに当たらないか:エンジンをかける前に、アクセルとブレーキを踏み込んで、ペダルがマットに引っかからないかを確かめます。

国土交通省は、万一マットがアクセルに引っかかって加速した場合、ブレーキを何度も踏み直すとブレーキの力を補助する装置の働きが大きく落ち、強く踏まないと止まりにくくなることにも注意を呼びかけています。国民生活センターは、強くブレーキを踏み続けること、止まれないときはシフトをニュートラルにすることを挙げています。もちろん、いちばんの対策は、そもそも引っかからない敷き方をしておくことです。

スポンサーリンク

純正と社外品:値段の差は何の差?

純正マットの値段の例として、ホンダアクセスのN-BOX用を見てみると、スタンダードタイプが2万3,100円、運転席のかかと部分を補強したヒールパッドや延長マットが付くプレミアムタイプが3万800円です(いずれも税込)。高級車になると、くるまのニュースが紹介したようにレクサスLSで31万3,500円という例もあります。一方、社外品は数千円から選べます。

差額だけを見ると高く感じますが、使う年数で割ると印象は少し変わります。

マットの値段 5年使うと1年あたり 1か月あたり
2万3,100円(N-BOX純正スタンダード) 約4,620円 約385円
3万800円(N-BOX純正プレミアム) 約6,160円 約513円
5,000円(社外品の一例として仮定) 約1,000円 約83円

※5年間使い続けると仮定した単純な割り算です。実際の寿命は、乗る頻度や靴、手入れで変わります。社外品の5,000円は計算のための仮定の値段です。

純正の強みは、車種ごとの床の形に合わせて作られ、車に付いている固定フックに合う留め具が付いていることです。車選びの情報サイトcar-meは、純正マットがメーカー保証の対象になる点も挙げています。社外品でも、車種専用に作られ、固定用の穴や留め具が付いたものは多くあります。選ぶときは、「自分の車の年式・型に合う車種専用品か」「運転席に固定の仕組みがあるか」を必ず確かめたいところです。

ほとんどの人が付けるのに、なぜオプションのまま?

car-meは「新車購入者の9割が純正フロアマットを付けている」と紹介し、ベストカーWebも、見積もりにはじめから入っていることが多く装着率は非常に高いと伝えています。それなら最初から標準で付ければいいのに、と思う人もいるでしょう。

ベストカーWebは、その理由として、マットは販売店にとって利幅のある商品であること、標準装備にすると最低限のものになりがちで、オプションなら「いいものを選ぼう」という人が出てくること、そして社外品や上級品を自由に選べる余地を残せることを挙げています。

つまり、見積もりにマットが入っているのは「付けなければいけないから」ではありません。純正を選ぶか、社外品にするかは、買う人が決めていい部分です。ただし、どちらを選ぶ場合も、運転席の固定だけは妥協しないことが前提です。部品全般の純正と社外品の考え方は、純正パーツと社外パーツ、結局どっちが得?でも整理しています。

素材の選び方:カーペットか、ゴム・立体か

固定の次に考えるのが素材です。これは「車をどう使うか」と「季節」で変わります。

素材・形 向いている使い方 弱点
カーペット ふだんの街乗り、通勤、静かさや見た目を重視 ホコリや砂が奥にたまりやすく、表面がきれいでも汚れていることがある。水を吸うと乾きにくい
ゴム(ラバー) 雨の日が多い、仕事で使う、汚れた靴で乗る 水を吸わないので濡れると滑りやすい。濡れた靴で音が出ることも。古くなると硬くなり割れやすい
立体トレイ型 雪道、キャンプ、釣り、海、子どもの泥遊びの帰り ゴムと同じく滑りやすさに注意。溜まった水を捨てる手間がある

※Response(2026年3月)、くるまのニュース(2023年)、car-me などの解説をもとに整理。

カーペットの素材にも違いがあります。くるまのニュースによると、純正のスタンダードタイプはポリプロピレン製、上級タイプにはナイロン製が多く、上級タイプほど質感や静かさを重視した作りになっています。

スポンサーリンク

冬はマットの「水」に気をつける

これからの季節、フロアマットにとっていちばんの相手は雪と雪解け水です。靴に付いた雪が車内の暖房で溶け、カーペットにしみ込みます。カーペットは水を吸うぶん靴底は滑りにくい反面、乾きにくく、生乾きのままだと嫌なニオイの原因になります。Responseの解説も、洗ったあとの乾燥は洗うのと同じくらい大切で、生乾きのまま戻すとニオイの原因になると指摘しています。

雪の多い地域やスキー場によく行く人が、冬のあいだだけ立体トレイ型に替え、春になったらカーペットに戻す、という使い分けをするのはこのためです。替えるときも、運転席は1枚だけ、固定して使うという原則は同じです。雪山へ出かける前の準備はスキー・雪山ドライブの準備で、車内のニオイの元の探し方は車内のニオイ・カビ対策で紹介しています。

手入れの基本は、車の外に出して叩き、ブラシでかき出し、必要なら薄めた中性洗剤で洗って、しっかり乾かすことです。立体トレイ型やゴムのマットなら、水で流してブラシでこするだけで済むのが強みです。

あなたなら、どれを選ぶ?

新車を買うところで、見積もりにマットが入っている

手間なく確実に合うものを選ぶなら、純正がいちばん簡単です。費用を抑えたいなら、純正を外して車種専用の社外品を買う手もあります。その場合は、納車の日までに用意し、運転席の固定ができることを確かめておきます。

中古車を買ったら、マットが付いていない・合っていない

前の持ち主のマットが別の車のものだったり、固定フックが外れていたりすることがあります。まず運転席のフックの有無と、マットの形が合っているかを確認します。合わなければ、年式・型に合う車種専用品に替えるのが安心です。

雪国に住んでいる、アウトドアによく行く

冬や汚れやすい季節は立体トレイ型、それ以外はカーペット、という季節での使い分けが向いています。ゴム系は濡れると滑りやすいので、乗り込むときに靴底の雪を落とす習慣もあわせて。

子どもやペットを乗せることが多い

後ろの席は、こぼした飲み物や砂で汚れやすい場所です。後席だけ洗いやすい素材にする選び方もあります。それでも、運転席のマットは固定できるものにし、重ねて敷かないことは変わりません。

スポンサーリンク

足元の1枚は、いちばん安い安全装備

フロアマットは、車の部品の中では地味で、つい値段や色で選びがちです。けれど、運転席の足元にある以上、それはアクセルとブレーキのすぐ隣にある部品でもあります。

選ぶときは「留まるか」、敷いたあとは「1枚か」。この2つさえ守れば、純正でも社外品でも、カーペットでもゴムでも、自分の使い方に合ったものを気楽に選んでかまいません。次に掃除でマットを外したとき、留め直す「カチッ」という感触を一度確かめてみてください。

情報源

  • 国土交通省「自動車メーカーから報告のあった自動車不具合による事故・火災情報のとりまとめ(平成21年)」(2010年4月23日、フロアマットの使用方法に関する調査結果を含む) mlit.go.jp
  • Car Watch「国民生活センター、フロアマットのアクセルペダル等への影響に関する調査結果」(2010年3月30日) car.watch.impress.co.jp
  • くるまのニュース「フロアマットの二重敷きは事故の元!? ズレると危険!」(2021年) kuruma-news.jp
  • くるまのニュース(フロアマットの種類・価格、2023年) kuruma-news.jp
  • ホンダアクセス「N-BOX フロアカーペットマット」 honda.co.jp
  • ベストカーWeb「装着率高いのになぜフロアマットはオプションのままなのか」(2023年) bestcarweb.jp
  • car-me「新車購入者の9割が装着? 純正フロアマットを選ぶメリットとは?」 car-me.jp
  • Response「フロアマットを洗うだけで車内の快適性が上がる」(2026年3月12日) response.jp
スポンサーリンク
カスタム
スポンサーリンク
スポンサーリンク
松印をシェアする
松印をフォローする
スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました