
日産の軽ハイトワゴン、デイズは2026年7月27日に一部仕様変更を受けました。いちばん安いXは150万400円で、くるまのニュースは日産の新車で最も安い乗用車と紹介しています。この変更で、ハイウェイスターXのマイルドハイブリッドがなくなり、モーターが付くのはターボ車だけになりました。発売から7年がたったデイズを今選ぶなら、どこで分かれるのかを整理します。
今のグレードと価格
同じ名前の仕様を整理すると、次の6段です。上に行くほど見た目と装備が増えます。
| グレード | エンジン | 2WD | 4WD |
|---|---|---|---|
| X | 自然吸気 | 150万400円 | 167万7,500円 |
| ボレロ X | 自然吸気 | 165万3,300円 | 183万400円 |
| ハイウェイスターX | 自然吸気 | 174万5,700円 | 192万1,700円 |
| 同 プロパイロットエディション | 自然吸気 | 183万4,800円 | 201万800円 |
| ハイウェイスターG ターボ | ターボ+モーター | 188万8,700円 | 206万4,700円 |
| 同 プロパイロットエディション | ターボ+モーター | 196万4,600円 | 214万600円 |
※Car Watch、car repoをもとに作成(税込)。このほか、ハイウェイスターの各仕様にアーバンクロムがあり、最上級の4WDは221万7,600円です。
カタログの燃費は、WLTCモードで自然吸気の2WDが23.2km/L、4WDが21.0km/L。ターボの2WDが21.5km/L、4WDが19.4km/Lです(car repoによる)。
7月の仕様変更で、増えたものと減ったもの
今回は見た目が大きく変わる改良ではありません。増えたものは安全と日常の使い勝手で、減ったものはグレードと一部の標準装備です。
- 増えたもの:フロントカメラの水平画角を広げ、衝突被害軽減ブレーキの「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」の性能を向上。後席リマインダーとフロントのUSB Type-Cポートを標準装備。2トーンの新色が2つ。
- なくなったもの:エントリーの「S」。ハイウェイスターXのマイルドハイブリッド。ボディカラー4色。
- オプションに回ったもの(car repoによる):ハイウェイスターのSOSコール、プロパイロットエディション以外のインテリジェント アラウンドビューモニター、4WDの寒冷地仕様。
car repoによると、値上げはグレードごとに約2万2,000円から7万9,200円です。金額の差だけでなく、前に付いていた装備がオプションになっていないかも、見積もりで確かめたいところです。
「ハイブリッドをやめて、燃費は悪くならない?」
マイルドハイブリッドがなくなったと聞くと、損をした気持ちになるかもしれません。ところが、なくなったハイウェイスターXのマイルドハイブリッドは23.3km/L、今の自然吸気は23.2km/Lで、差は0.1km/Lでした。
| 年1万km走る場合 | マイルドハイブリッド(廃止) | 今の自然吸気 |
|---|---|---|
| カタログ燃費 | 23.3km/L | 23.2km/L |
| 使う量 | 約429L | 約431L |
| 1年の燃料代 | 約7万2,960円 | 約7万3,280円 |
※仮定に基づく計算例です。2WDで、レギュラー1Lを170円、カタログのWLTCモード燃費どおりに走ると仮定しました。実際の燃費は、走る場所や季節で変わります。
年1万km走って、差はおよそ300円です。
燃料代だけを見れば、なくなっても困らない差でした。ただし、カタログの燃費に出ないところ、たとえば発進の滑らかさやエンジンの再始動の感触まで同じとは、数字からは言えません。気になる人は試乗で確かめるとよいでしょう。ターボ車のほうにはモーターが残っているので、モーターの補助がほしい人の行き先はそちらになります。
ターボの14万3,000円は、燃料代の話ではない
ハイウェイスターXとハイウェイスターG ターボの差は14万3,000円です。ターボのエンジンは64PS・100N・mで、これに2.0kW・40N・mのモーターが加わります。
燃料代はターボのほうが少し増えます。同じ計算で、年1万kmなら自然吸気の約7万3,300円に対してターボは約7万9,100円で、差は年5,800円ほどです。
つまり、ターボにして燃料代が大きく増えることはありません。逆に、14万3,000円は燃料で取り戻す性質の差額でもありません。グレードの差には装備の違いも含まれるので、高速道路を使うか、坂の多い道を走るか、大人4人で乗るかで判断しましょう。
プロパイロットの差は7万6,000円から
同じエンジンで「プロパイロットエディション」を選ぶと、ハイウェイスターXで8万9,100円、G ターボで7万5,900円高くなります。
プロパイロットは、高速道路などで前の車との距離と車線の維持を支援する機能です。今回の変更でアラウンドビューモニターはプロパイロットエディション以外ではオプションになったので、車庫入れのためにこの機能がほしい人は、オプションの金額と比べて考えましょう。上で見た差額のすべてが、プロパイロットの値段というわけではありません。
150万400円のXで足りる人
Xとハイウェイスターの差は24万5,300円あります。Xの2WDも燃費は自然吸気の23.2km/Lで、ブレーキの性能向上、後席リマインダー、USB Type-Cは全車共通の変更として付きます。
一方で、car repoによると、Xのホイールは今回14インチのスチールとホイールカバーの組み合わせに変わりました。ハイウェイスターとの装備の差は、今回の資料では全部を確認できなかったので、販売店の主要装備一覧で見比べてください。街の買い物や通勤が中心で、外観にこだわらないならXが基準になります。
別の見た目を選びたいならボレロ Xで、Xとの差は15万2,900円です。雪の地域で4WDにするなら、Xで17万7,100円足します。4WDの寒冷地仕様はオプションになったので、見積もりで忘れずに確かめましょう。
売れているのは兄弟のルークス
2026年度上半期(4〜9月)の軽の販売では、兄弟車のルークスが4万6,055台で5位でした。前年の約1.6倍です。デイズは上位10車種に入らず、10位のアルトの2万3,976台を下回っています。近い大きさのワゴンRは、2万9,277台で8位でした。
ルークスの最安グレードは167万円台で、デイズのXより約17万円高くなります(ルークスの記事)。スライドドアと広い室内が要らないなら、デイズはこの差額を残せる選択肢です。
もう一つ、デイズの現行型は2019年3月の発売で、7年がたちました。car repoは7月の時点でフルモデルチェンジの予定は見当たらないとしています。日産の公式な発表ではないので、次の型がいつ出るかは分かりません。今買うなら、新しさより価格と使い勝手で選ぶ車と考えたほうがよさそうです。
軽の中でいちばん売れているN-BOXとの違いが気になる人は、N-BOXの解説もあわせてどうぞ。
4つのケースで考える
近所の買い物と通勤が中心
Xの2WDが基準です。150万400円なら、差額を別の出費に回せます。
高速道路で帰省や遠出をする
ハイウェイスターG ターボが候補です。プロパイロットの7万5,900円を足すかどうかは、年に何回長い距離を走るかで決めましょう。
雪の地域に住んでいる
4WDは約17万6,000円から17万7,000円の上乗せで、燃費は自然吸気で21.0km/Lになります。2WDとの燃料代の差は、年1万kmで約7,700円の計算です。寒冷地仕様のオプションも合わせて見積もりましょう。
駐車が不安で、見た目も大事にしたい
ハイウェイスターXのプロパイロットエディション、またはオプションでアラウンドビューモニターを付ける形です。実際に付く装備を販売店の一覧で確かめてください。
デイズの7月の変更は、派手な話ではありません。消えたハイブリッドの差は年300円で、増えたのは毎日使う安全装備でした。
新しさでは選びにくい車だからこそ、150万400円という数字に何を足すかが、そのまま選び方になります。
参考にした情報
- Car Watch(2026年7月27日の一部仕様変更の発表) car.watch.impress.co.jp
- car repo(2026年のデイズの一部仕様変更の解説) car-repo.jp
- くるまのニュース(最上級グレードの解説、2026年10月31日) kuruma-news.jp
- くるまのニュース(一部仕様変更の解説) kuruma-news.jp
- carview!(改良モデルの発売) carview.yahoo.co.jp
- MOTA カタログ「デイズ」 autoc-one.jp
- Car Watch(2026年度上半期の車名別販売台数) car.watch.impress.co.jp

