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松任谷正隆と『CAR GRAPHIC TV』が伝えてきたもの

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松任谷正隆と『CAR GRAPHIC TV』が伝えてきたもの
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音楽プロデューサーとしての顔がよく知られる松任谷正隆さんですが、クルマ好きの間では「CAR GRAPHIC TV」の顔として、実に40年近く親しまれてきた存在です。歴代の愛車を辿ると、単なる著名人の話題以上に、車そのものを知る手がかりが見えてきます。

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音楽プロデューサーとしての経歴

松任谷正隆さんは1951年、東京生まれ。4歳からクラシックピアノを習い始め、14歳の頃にはバンド活動をスタートしています。20歳の頃からプロのスタジオプレイヤーとして活動し、バンド「キャラメル・ママ」「ティン・パン・アレイ」に参加。その後はアレンジャー・プロデューサーとして、妻である松任谷由実さんをはじめ、松田聖子さん、ゆず、いきものがかり、JUJUなど、数多くのアーティストの作品に携わってきました。音楽業界での実績は、単なる「クルマ好きの著名人」という以上の重みを持っています。

歴代の愛車遍歴——乗ってきた車で見る個性

人生初の輸入車は1973年、借金をしてまで購入したというアウディ100GL(ボディカラーはブルー)だったと伝えられています。その後の愛車遍歴には、国産車・外車を問わず幅広い車種が並びます。

  • トヨタ スプリンター/マークII:当時の国産セダンの定番。実用性と乗りやすさを重視した選択だったとみられます。
  • 三菱 パジェロ/ジープ:本格四駆のSUV・オフローダー系。街乗り一辺倒ではない、走破性重視の車も好んでいたことがうかがえます。
  • 三菱 ランサーエボリューションIV:三菱のラリー活動から生まれた高性能スポーツセダン。速さや走りそのものを楽しむ趣向も持っていたことを示す一台です。
  • マツダ ロードスター:軽量・オープン2シーターのライトウェイトスポーツの代表格。「運転する楽しさ」に振った選択です。
  • メルセデス・ベンツ/レンジローバー/ポルシェ:外車では高級セダンからSUV、スポーツカーまで幅広く経験。
  • プジョー:フランス車にも傾倒し、プジョーだけで計5台を購入したと語られています。

本人も「手放した車の中には覚えていないものもある」と話すほどの乗り継ぎぶりで、2011年からはメルセデス・ベンツ C63 AMG(高性能AMGブランドのスポーツセダン)を所有していることが分かっています。セダン、SUV、オフローダー、スポーツカーと、ジャンルを問わず乗り継いできた幅の広さこそが、番組での解説に説得力を持たせている土台だと言えます。

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40年続く自動車番組

「CAR GRAPHIC TV」は、1984年10月5日にテレビ朝日で放送を開始した自動車情報番組で、2005年からはBS朝日に舞台を移して放送が続けられています。本格的な自動車専門誌『CAR GRAPHIC』の世界を映像で表現することをコンセプトに、新車紹介や試乗、モータースポーツの話題までを、美しい映像と音楽とともに伝えるスタイルが特徴です。松任谷正隆さんはメインキャスターとしてほぼ最初期から番組に関わり、自ら運転しながら語るスタイルを一貫して続けてきました。2024年には放送開始から40周年を迎えており、派手な演出よりも車そのものの走りや作り込みを丁寧に見る姿勢が、長年のクルマ好きから支持されてきた理由だと言えます。

エッセイ集にも表れる「クルマとの距離感」

松任谷正隆さんは自動車に関する連載エッセイ「車のある風景」を書籍化するなど、クルマに関する著作も多く出しています。単なる新車評というより、クルマを所有し、乗り続けることそのものを楽しむ視点で書かれているのが特徴です。インタビューでは、1980年ごろまでは高級な車を持つことそのものに執着し、より高い車を求め続ける「終わりのない空しいゲーム」に陥っていたと自ら振り返っています。そうした時期を経て、70代で購入したポルシェ911GT3(992型)を「終のクルマ」と位置づけるに至った経緯には、若い頃の物欲中心の車選びから、長く付き合える一台をじっくり選ぶという価値観の変化がうかがえます。速さやスペックだけでなく「どう付き合っていくか」という長期的な視点でクルマを語るスタイルは、番組でも一貫しています。

今、あらためて振り返る意味

EVシフトやカーシェアの広がりで「クルマを所有する」という前提自体が揺れている今、セダンからSUV、スポーツカーまでジャンルを問わず一台一台と向き合ってきた松任谷正隆さんの乗り方は、クルマとの関わり方を考え直すヒントになるかもしれません。

背景

「CAR GRAPHIC TV」は自動車専門誌『CAR GRAPHIC』を発行する二玄社(現:カーグラフィック)が制作に関わってきた番組で、専門誌らしい掘り込んだ視点をテレビというメディアに持ち込んだ番組として位置づけられます。松任谷正隆さんはミュージシャン・プロデューサーとしての実績を持ちながら、歴代の愛車遍歴が示すような幅広いジャンルへの知識と語り口で、40年近くにわたって番組の顔を務めてきました。

情報源

  • MOBY「松任谷正隆さんの愛車遍歴がやばい|ユーミンの旦那さんの愛車は?」 car-moby.jp
  • goo自動車「カーグラMCでおなじみ!松任谷正隆の愛車まとめ」 autos.goo.ne.jp
  • Musicman「第87回 松任谷正隆氏 音楽プロデューサー/モータージャーナリスト」 musicman.co.jp
  • カー・アンド・ドライバー「音楽家、松任谷正隆氏が『終のクルマ』としてポルシェ911GT3を選んだ理由」 caranddriver.co.jp
  • Wikipedia「カーグラフィックTV」(放送開始年・沿革の確認用) ja.wikipedia.org
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